考察

斤量の影響

東西の金杯のメンバーを見渡していて、なんかやたら負担重量重いなと思っていたら、今年から負担重量の決め方が見直されて、今までより重くなってるんですね。京都金杯なんて登録馬21頭のうち10頭が57.5キロを超えている。なんでも騎手の減量の負担を軽減さ…

小倉2000の特異性

夏競馬は苦手なんだけど、特に小倉は良いイメージがない。これまで小倉で当たったのと言えばダイシンプランの博多Sとコスモフォーチュンの北九州記念くらいか。どっちももう10年くらい前の話だから恐ろしい。 小倉記念は毎回難しいんだけど、王者メイショウ…

ジャパンCと騎手

ダビスタのスマホアプリでは出馬表の印も馬の成績も、騎手によって驚くほど変わる。デムーロが乗ると◎4つは付いて7-8馬身はつけて圧勝する馬が、強制的に国分に乗り替わりになると無印になって二桁着順で惨敗する。 何とも極端な仕様な上に、レースが始まる…

皐月賞馬の分類

皐月賞が終われば実力関係の見通しが良くなるかと思っていたけど、まさか逆にここまでややこしくなるとは思わなかった。 混沌の原因になった皐月賞について整理するために、過去20年の皐月賞の勝ち馬をその勝ちっぷりから以下のように4パターンに分類してみ…

上がり1位の馬の成績

レースを予想する上で、過去のそのレースでの「上がり3ハロン1位の馬の成績」に着目する手法がある。上がり1位の馬の成績が良いレースなら、差し馬でも追込み馬でもいいからとにかく直線で一番伸びそうな馬を買っておくという作戦。もちろん逆なら先行馬を買…

誰が内枠を利して好走したのか?

「有馬記念は内枠有利」という定説はコース形態からも明らかだけど、強く世間にイメージ付けたのは01年の「テロ馬券」あたりだろうか。丸2年に渡って日本競馬界を牛耳ってきたテイエムオペラオーとメイショウドトウが、引退レースの大一番で内で先行したアメ…

ジャパンCと有馬記念

低レベルのレースしか走っていない馬よりは、ハイレベルのレースを経験した馬、好走してきた馬を評価するのが馬券の基本だと思う。有馬記念で毎年気になるのはジャパンC組の取捨だ。少し過去を振り返ってみたい。 昔、まだジャパンCを日本馬が勝つこと自体が…

今年の反省

黒字転換できないままついにオーラスに突入してしまった。まだ土日が残ってるけど、有馬記念が終わると何も書く気がなくなるので、今のうちに反省を書いておきたい。 去年もマグレ当たりが一本あっただけで実質負けに近かったけど、今年はマグレ当たりすらな…

風・その2

昨日と今日午前の競馬を見た感じだと、外差し馬場を前提にした予想はどうもダメみたい。ここまでスプリント3戦全て伏兵が逃げ切り勝ち。ついでに2000でも逃げ馬が圧勝してしまった。 未勝利 1.10.4 34.6-35.8 500万 1.09.5 34.0-35.5 500万 1.09.6 34.0-35.2…

先週極端に強い風が吹いたのでふと思ったんだけど、競馬における風の影響って世間の人はどれくらい考えてるんだろうか。自分ではあまり真剣に考えたことがなかった。 ジェニュインの有馬記念の敗因として岡部が「風が強かった」と言ったのは15年くらい前。で…

武豊からの乗り替わり

せっかくなので、武豊から他の騎手へ乗り替わったケースの勝率と回収率を遡って調べてみた。該当馬は年間で大体400〜500頭くらい。 03年 勝率11.4%、回収率99% 04年 勝率12.4%、回収率70% 05年 勝率13.9%、回収率81% 06年 勝率13.1%、回収率71% 07年…

サドラーズウェルズも洋芝実績がない

せっかくなので、今度はサドラーウェルズ系の種牡馬全体を調べてみた。 言うまでもないけど、サドラーズウェルズは欧州で長らくリーディングサイアーに君臨した洋芝血統の代表格。にも関わらずその直仔は日本では全く走らなかった。 wikipediaによると「理由…

オペラハウスは洋芝実績がない

ミヤビランベリについて考える上で、父オペラハウスは外せない。スピード感に乏しく、道悪適性とスタミナを武器に高齢で活躍するこの馬は、一般的なオペラハウスのイメージともよく合っている。 wikipediaのオペラハウスの項目では、「時計がかかる洋芝や道…

三連単<三連複の珍事

ttp://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20090817-531929.html 先週日曜の新潟6Rで、三連単の配当が三連複を下回る珍事が起こったらしい。2→4→10番人気の決着で、三連複27210円、三連単は22060円。これは凄い。 こういう異常に偏ったオッズと言えば…

柴田善臣の変身

先週のウオッカを今一つ信用しきれなかった人の中には、海外帰りの馬の体調だけでなく、今年絶不調の鞍上・武豊に不安を覚えた人が少なくなかったと思う。5月に入ってからの固め勝ちでようやくリーディングの定位置を射程圏に入れてきたとはいえ、今の武豊に…

東京の馬場

今開催の東京競馬はとにかく難しくて、大波乱が続出している。意外とタフな馬場で、差しもよく届くことまでは理解していたけど、それでもなかなか的中には至らない。でもやっと昨日のNHKマイルCを見て少しずつ整理がついてきた。 ここ数年間の東京競馬は、キ…

準オープンクラスの下克上

先週淀に集まったメンバーで喋っていて、「今は準オープンクラスのレベルが高い」という話になった。なるほど、言われてみればそうだ。 レースの格的にその象徴と言えるのは、未勝利から準オープンまで連勝し、勢いそのままにGIまで仕留めてしまったアロンダ…

フジキセキ産駒

4戦無敗の競走成績を持ち、サンデーサイレンス代表産駒の1頭に数えられるフジキセキ。後継種牡馬としても常に筆頭クラスで名前の挙がる存在ではあるが、その種牡馬としての能力は、偉大なる父に比べるとどうしても「大一番に弱い」「距離が持たない」といっ…

クロフネ産駒ダート成績

ジャーナリスト「クロフネのダートの(以下省略)」 1200㍍ ( 8 5 6 40 ) 1400㍍ ( 7 6 4 38 ) 1600㍍ ( 6 1 4 19 ) 1800㍍ ( 10 14 6 58 ) 何と言うか、あんまりコレと言って目立った特徴はなかった。勝つのは人気馬ばかりだし、あんまり儲かる種牡馬じゃな…

京都ダート1200・枠順別成績

ジャーナリストから指令を受けた。 「京都ダート1200について馬場状態別、クラス別に分けて、枠順ごとの成績を2003年まで遡って調べれ」「は。わかりました」 馬場状態別 連対率 枠番 良 稍重 重 不良 1 16% 15% 15% 24% 2 16% 15% 17% 21% 3 12% 19% 19% 18…

スローの札幌記念

夏の重賞戦線の中でも最も注目を集める札幌記念。今年から始まったサマー2000シリーズの中でも高ポイントが加算されるGⅡ戦であり、エリモハリアーが勝てば新潟の最終戦を待たずして優勝が決まる。また今年はアドマイヤムーンが挑戦してきたように、3歳クラシ…

新潟直線コースと「斤量比」

新潟改装以降5年間、直線1000㍍の名物重賞アイビスサマーダッシュは8月の後半に行われ、外枠有利が続いていた。今年からはスプリント重賞路線の整備のついでに、7月の開幕週に移行されたらしい。これであの著しいトラックバイアスも相当緩和されると期待して…

時代の変遷と日本ダービー

先週、49年ぶりとなる無敗のオークス馬が、スイートピーS組から誕生した。 カワカミプリンセス自身が強かったのも勿論だが、これが一昔前なら、能力があっても負けていたパターンだと思う。おそらく牝馬クラシックは「時代が変わった」のではなかろうか。 ロ…

東京競馬場

土曜の3歳500万ガーベラ賞でワイキューブがマークした1.20.9は相当速い。他のレースを見るとそうでもないのか?とも思うが、オークスの勝ちタイム2.26.2は歴代2位。 大逃げしたヤマニンファビュルのおかげでペースが速かったのもあるが、そのわりに先行馬も…

東京マイルGIとサンデーサイレンス

「サンデーは桜花賞を勝てない」 「サンデーは有馬記念を勝てない」 ここ3〜4年で競馬を始めた人にはちょっと信じ難い話かもしれないが、こういった言葉が90年代後半には実しやかに囁かれていた。ついこないだまでは「サンデーは年度代表馬になれない」なん…

阪神の芝

馬場情報では野芝6㎝、洋芝12〜18㎝。 暮れの阪神開催の最終週が「野芝6〜8㎝、洋芝8〜12㎝」。今と同じ時期で比較すると去年が「野芝4cm、洋芝7〜11㎝」、一昨年が「野芝4㎝、洋芝8〜10㎝」だったのだから、こりゃいくらなんでも洋芝が長すぎる。 ただ、芝…

中山は燃えているか

今から5年前、01年5月。 競馬界に衝撃のニュースが走った。 ダービー最有力候補アグネスタキオンが左前脚浅屈腱炎を発症したのだ。アグネスフライトに続く兄弟2年連続のダービー制覇も、河内洋の連覇も、三冠への夢も途切れた。長浜博之調教師が記者会見で「…