スワンS

スワンSを見ていると、昔自分が競馬をよく見ていた頃と様変わりしていることを痛感する。このレースは昔はスピードに任せて逃げ切りやすかった。前走1200の馬の成績は00-10年では( 7 6 5 57 )で勝率9.3%、複勝率24%の回収率132%。それが11-17年になると途端に成績が悪くなり、( 0 3 1 23 )で勝率0%。複勝率ですら15%にしか届いていない。18年以降は( 2 1 1 29 )。勝率6.1%、回収率468%は凄い数字に見えるけど、これはカツジの単勝万馬券によるもので、複勝率で見ればむしろ12%とさらに下がっていることになる。

それに代わって、距離短縮の馬がスワンSでよく来るようになった。前走マイルの馬は00-10年の期間は( 2 2 1 33 )で勝率5.3%の回収率63%に留まっていたのに対し、11年以降は( 7 4 5 54 )で勝率10%の回収率96%。そしてその勢いは前走1800の馬たちにも及んでいる。00-10年は( 0 0 1 11 )とほぼ全滅。しかし11年以降は( 1 2 1 9 )。二桁人気の馬を除けば( 1 2 1 5 )で複勝率44%で、9頭中7頭が掲示板。この中に1番人気馬が1頭もいないことを思えば上出来の成績と言える。

京都の馬場が変わったというよりは、出走メンバーの質だろうか。日本競馬は基本的にスプリント戦線よりもマイラーや中距離の層が厚い。そこから強い馬が本格的に距離短縮してくるとスプリンターでは敵わないのかもしれない。

ちなみに前走1400の馬はというと、00年以降( 2 1 3 49 )で勝率3.6%の回収率14%とイマイチ。前走1400の馬は新潟や東京からの馬が多いけど、勝った2頭は京都と阪神で強い勝ち方をした人気馬だった。1400はスペシャリストとしての適性が求められる。さらに競馬場が違えばもはや適性はあてにならないといったところだろうか。

 

京都の芝は前残り傾向に見えるけど、逃げると他馬の目標にされやすく、前で流れに乗りながら最後の直線で良く伸びる末脚が求められる。エリカエクスプレスはその点で逃げ一本調子の印象。それよりは本命ジョイフルニュース。1600-1800で早くから素質を認められながらも勝ち切れない競馬が続いている。1400への距離短縮は良さそう。あとは平坦京都巧者オフトレイルが他馬より格上で堅実か。脚質も以前ほど極端なものではなくなって安定感も増してきた。

 

◎ジョイフルニュース

○オフトレイル

 

ウインマーベルが気になるけど休み明け。馬単一点だけ。

 

 

 

 

 

 

アイルランドT

本命はセキトバイースト。前走は時計がかかった馬場と相手に恵まれただけ、秋の府中ではキレ負けするという評価が多いようで、この舞台の重賞2勝馬のわりに注目度が低い。しかし稍重の1800を1分45秒台前半で走るのだから良馬場ならタイムは当然もっと縮まるわけだし、昨年のこのレースの大敗はキレ負けというより休み明け馬体重+20キロが響いたと思う。今の府中も9月の雨の影響は消え去っておらず、上がり32秒台がバンバン出ることはなく、前残り傾向。この条件で他からのマークが薄ければ、十分頭で狙えるのではなかろうか。

対抗はカムニャック。マイルにも対応できた今この舞台で大崩れは想像しにくいけど、内の前残り馬場で大外枠、川田の不調、目標は先であることを思えば取りこぼす可能性は十分。

あとは穴でチェルビアットあたり。スタートが安定せず大敗することもあるけど、それ以外は能力の高さを見せることが多い。特に東京は( 1 0 1 0 )でいずれもゴールの最後まで良く伸びている。見せ場の無かった前走が陣営の言う通り苦手な夏のせいだとしたらここで巻き返しそう。

 

◎セキトバイースト

○カムニャック

▲チェルビアット

△ニシノティアモ

毎日王冠

近年は内で好位を確保する間が強いレースで、土曜の馬場を見ると今年もその公算大。そして3歳馬が強い。10年にアリゼオとエイシンアポロンがワンツーを決めたのを契機に3歳の有力馬が毎年のように参戦していて、( 7 4 1 15 )で勝率26%の回収率169%。この時期の高速馬場で斤量の恩恵はそれだけ大きいということだろう。今年も本命は素直にリアライズシリウス。このコースが恐らくベスト。ハナに立つと目標にされてしまう懸念があるけどホウオウビスケッツがいればその心配も薄い。

他の人気馬の方が怪しい。サトノシャイニングは昨年有利なはずの3歳で好位を確保しながら伸びきれず、今年初戦も取りこぼしているあたり、現状人気先行タイプ。ライヒスアドラーは中山で狭いコーナーを回りながらトップスピードに乗る加速ぶりがいかにも中山巧者で、東京では割引。セイウンハーデスは前走が展開には恵まれたはずなのに案外で、狂気と大物感があった昨年と比べると今年は普通の馬になってしまった。内枠も良くない。アドマイヤクワッズは外枠が厳しい。

 

過去のこのレースではハイアーゲームやヒストリカルのようにとっくに終わったと思われた大穴が3着に突っ込んでくる例が何度かある。今年クルゼイロドスルあたりはどうだろうか。新潟1800m1.44.0のレコードホルダーであり、去年のエプソムCでも1.44.4で4着に検討した。最近はマイルや1400を中心に使われているけどスタートで遅れてそのままで終わることが多く、明らかに忙しすぎてこの馬に合っていない。今回久しぶりの1800へ距離延長というタイミングならそこそこの位置を取れる可能性があり、このタイミングで得意の左回り1800G2を選んできたのはまさにここ一番の勝負気配がする。騎手によって成績が変わるタイプで、川田とデムーロがベストだけど、それなりのポジションを取りに行く荻野極との相性も決して悪くない。

 

◎リアライズシリウス

○クルゼイロドスル

▲セイウンハーデス

△レディネス

△アドマイヤクワッズ