東京の馬場

今開催の東京競馬はとにかく難しくて、大波乱が続出している。意外とタフな馬場で、差しもよく届くことまでは理解していたけど、それでもなかなか的中には至らない。でもやっと昨日のNHKマイルCを見て少しずつ整理がついてきた。
ここ数年間の東京競馬は、キングカメハメハがダービーを勝った一時期を除けば、雨が降って乾いて行く時期はもちろんのこととして、それ以外でも基本的に内有利が続いていた。その「内から先行抜け出し」という勝利パターンのイメージをいつまでも引きずっていたからいけなかった。
今の東京は極端な外差し有利。昨年春のGI戦線でバッシングを受けた結果、当時とは正反対の競馬場になってしまった。去年秋にも外有利の傾向は見られたけど、今開催はそれに輪をかけてひどい。これに雨の影響が加わって外枠以外は用無しになったのが昨日のNHKマイルCだった。




最近の東京競馬場の芝の戦績を、脚質別、枠順別にまとめてみた。ただし特別レースのみ。スペースの都合上、06年秋と07年冬開催は割愛した。
06年春までの2年半と今開催とを比べると、脚質も枠順も、傾向が真逆だ。



ここまで馬場が変わるようだと、もしかしたらダービーとかですら過去のイメージを捨てる必要があるかもしれん。
波乱続出と言う点では穴党向きだけど、外差し馬場で点数絞って穴を狙うのは極端に難しい。かといってヘタに点数広げて連勝系の馬券買ってもムラマサノヨートーとかまで押さえきる自信ないし。それに騎手ってのは外差しのトラックバイアスにはやたら敏感だから、今後は直線でどんどん馬群がバラける競馬になると思う。騎手の判断が明暗を分ける割合が増えれば増えるほど、予想を念入りにやる意義が少なくなる。
当分の間は東京では大勝負は避けて、ちょっと無理っぽい外差しの穴を探して遊ぶくらいにしといたほうがいいのかな。





お、ちょうど今週の重賞は差し馬で穴っぽいのが何頭かいるみたいだ。こいつらが外枠に入ったら買ってみよう。