NHKマイルC

うーむ、皐月賞以来全然当たらん。
明日はもしかして土砂降り?普通に予想してもあんまり意味ないのか・・・?


でも一応、本命はイクスキューズ。雨の影響を除けば結構自信ある。



前走フローラSの逃げ粘り3着が高ポイント。ベッラレイアで追い込んだ秋山が苦戦の理由を「流れがスローだったから」と振り返っていたが、実際にイクスキューズが作ったペースは1000㍍通過60.9とこの時期の3歳牝馬にしては決して楽ではなく、さらにそこから12.2-12.2-11.4-11.6と全く息の入らないラップで馬群を引っ張っていた。さらにラスト1ハロンも12.6で締めていて決して最後バタバタになっていない。差し馬の勝利が目立つタフな東京の今開催でこのパフォーマンスは称賛に値する。追い出しのタイミング次第では勝負はわからなかった。


東京実績と言う点では2月のクイーンCも素晴らしすぎる内容だった。先行して直線カタマチボタンを一旦並ばせてから、再び突き放して歴代屈指の好時計で完勝。歴代1位のダイワエルシエーロがハイペースを追い込んで1.34.3だったことを考えれば*1、先行して突き放して1.34.5だったイクスキューズはこの時点でオークス馬ダイワと互角以上の評価を与える必要がある。
2度挑戦した牝馬GIで5着に負けていることがこの馬の存在を地味にみせているが、ダイワスカーレット達がローレルゲレイロより圧倒的に強いのはもちろんのこととして、イクスキューズ自身がなぜか阪神のGIに限ってスタートで出遅れて先行力を全く活かせなかったのも非常に大きな敗因だった。それでも熱発明けの桜花賞で上がり最速33.5をマークするなど、溜めれば弾ける瞬発力を持っていることもわかった。そしてフローラSではボストンハーバーとは思えないほどのスタミナを披露。そして今回、得意の東京コースで距離短縮。絶好の狙い目だと思う。


もう一つ忘れてならない特徴は、2歳夏からこれだけレース経験を積みながらも馬体重を増やし続けているタフな体質。この時期の牝馬にとってこれが一番大事。中一週のローテを断行する理由もここにある。もともとダンスインザムードを2年連続で中1週で天皇賞へ挑戦させて成功させてきたような厩舎だし、このローテが原因で負けることは考えにくい。
乗り替わりとなった横山典弘も、NHKマイルC( 1 4 1 2 )とこのレースは大得意。さらに付け加えると3枠より内に入ったときは( 1 4 1 0 )で複勝率100%だ。それも2,6,5,5,4,9番人気でこの成績だから信頼性は相当高い。


一方、今年の牡馬はハッキリ低レベル。皐月賞であの馬場であのペースで流れて1.59.9なら、去年のサムソンのほうが間違いなく強い。その皐月賞で掲示板にも乗れなかったような馬たちが人気を集めているなら、イクスキューズがまとめて倒す可能性は十二分にあるとみた。



問題は雨。といっても重馬場の新馬戦を7馬身差で圧勝してるくらいだから他の馬に比べれば心配は少ないんだけど、オッズも下がりそうだし、紛れも増えそうだから嫌だ。クローバー賞をレコード勝ちしたように、本質的にはスピードをいかして先行して時計勝負に持ち込むほうが得意だと思う。この馬以上に雨を味方に付ける馬がいたら善戦どまりのような気がしなくもないな・・・。




◎イクスキューズ
○トーホウレーサー
▲ピンクカメオ



他で気になるのは2頭。


例年このレースの勝ち馬はそれなりの持ち時計を備えていた。その点でもイクスキューズが一押しなんだけど、今年のメンバー中で阪神外回りを除いて唯一マイル1分33秒台の持ち時計を誇るトーホウレーサーが強敵。
牝馬の強さに注目するなら、もう一頭の牝馬ピンクカメオも穴臭い。関東では常に堅実に走っている。もともとNHKマイルCは牝馬の活躍が多いレース。そしてその多くが東京実績を持っていて、01年の大穴サマーキャンドルですら前走の東京でダイヤモンドビコーを下していた。2歳戦とはいえ、くるみ賞を好時計で勝った実績は侮れない。

*1:馬場の速さはほぼ同じくらい