三連単<三連複の珍事

ttp://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20090817-531929.html
先週日曜の新潟6Rで、三連単の配当が三連複を下回る珍事が起こったらしい。2→4→10番人気の決着で、三連複27210円、三連単は22060円。これは凄い。


こういう異常に偏ったオッズと言えば、近年で一番有名なのは03年宝塚記念のヒシミラクルの単勝に1222万突っ込んだ「2億円おじさん」だと思う。
それ以外にも個人的によく覚えてるのが、07年の中山金杯。この時は馬連と馬単が全く同じ配当になっていた。この時のオッズの偏り具合を調べてみたところ、どうやらシャドウゲイト頭固定の馬単でアサカディフィートとパッシングマークへの2点に200万ずつ突っ込んだ人がいる可能性が高いことが分かった。恐らく200万×100倍=2億円を払い戻した人がいる。
http://d.hatena.ne.jp/kakuchi/20070106/p1
オッズを見る限り、この「2億円おじさん」は多分、馬単のウラとかは押さえていない。重馬場適性を見抜いていたのか、シャドウゲイト頭によっぽど自信があったんだと思う。シャドウゲイトは単勝と馬単は2〜3番人気だったけど、複勝、馬連、三連複、三連単などは5〜6番人気に過ぎなかった。もしかしたらこの人は単勝にも相当突っ込んでたのかも。実際レースは7馬身差の楽勝だったし、その慧眼には感服してしまう。



今回の三連単の異常オッズについて、上のニッカンの記事では『3連単導入以降初の逆転現象に「偶然」以外の明確な理由は見つからない』とか結論付けてるけど、これを偶然と呼ぶのは変な話だよね。地方競馬じゃあるまいし、中央競馬でオッズに極端な偏りが生じたからには「大勝負をかけた人がいる」というのが明確な理由なんじゃないのかな。
というわけで、今回も自分でオッズの偏りを調べてみた。TARGETだと三連単のオッズの横に「三連複オッズに対する比」が表示されるから、調べるのは楽だ。三連複に比べて三連単が異常に安い組合せとして、特に下の6通りが目に止まった。

14 → 1 → 6
14 → 7 → 6
14 → 12 → 6
14 → 13 → 6
12 → 14 → 6
13 → 14 → 6

本命は14番のチョウハイレベル、そして6番ハクシンアマゾーヌ3着固定の三連単で勝負に出た人がいるみたいだ。金額は恐らく、1点30万円前後。他にも14番アタマ固定の三連単でオッズが安いのがいくつかあったので、もう少し手を広げてた可能性もある。
結果的にこの人は30万×220倍=6600万円を払い戻した可能性が高い。3着固定三連単でここまで大きく勝負に出る例は初めて見た。最後ハクシンアマゾーヌの追い込みをどんな気分で眺めてたんだろう。


一度くらいは、こういうオッズを変えるような大勝負をしてみたい気がする。でもこの3着固定三連単ってのは、ちょっと真似できそうにないかな。