地力で言えばやはりリバティアイランドが抜けている印象だけど、他は混戦模様でそんなに差がなさそう。内に人気馬が偏っているけど、阪神外回りの桜花賞では1,2枠で連対したのは実はラッキーライラックとソダシだけで、中か外の方が圧倒的に成績が良い。穴が出る可能性も十分ありそう。リバティアイランドが勝ったとしてもヒモ荒れも十分期待できる。
メンバーを見渡していて強いなと思ったのは大外枠のトーセンローリエ。デビュー戦は内で詰まって、2戦目は外から豪快に追い込んで最後届かずという、いずれも負けて強しのもったいない内容。3戦目は楽勝して、4戦目の東京1400春菜賞ではこの時期の3歳馬では初の1分20秒台の時計で快勝。そして前走アネモネSでもレース史上最速1.33.8の時計で快勝している。先行馬には厳しい流れの中で、強豪スピードオブライトを潰して後続を振り切るという強い競馬だった。5戦して( 3 2 0 0 )で内容的にも実質底を見せていない。これで13番人気の単勝70倍は評価が低すぎないか。
今の阪神の馬場を見て大外枠は決して良くないというのが不人気の理由だろうか。ただこの馬はスタートセンスが良くて、メンバー的にはもう少し内枠を引いていれば今回ハナを切ってもおかしくないくらい。というか今回のメンバーは全体的にスタートが下手な馬が非常に多い。これなら大外枠からでも難なく好位の2,3番手を確保できるのではなかろうか。モズメイメイが逃げたとしてもそんなに飛ばさないだろうし、リバティアイランドやライトクオンタムは内にいて全馬が警戒するはずで、おそらく馬群が密集したまま直線を迎える可能性が高い。しかし土曜の競馬を見ていると大外に回したからと言ってスパッと切れるような馬場にはあまり思えない。そうすると、外から揉まれずに好位に取りつくというトーセンローリエの戦法はもしかしたら一番嵌る可能性もあると思う。
父サトノクラウン×母父メイショウサムソンという欧州ノーザンダンサー系バリバリの血統背景も不人気の理由か。ただ母母父にはステイゴールドの血が入っている。この血統背景ですでに時計勝負に高い適性を見せているあたりに大物感を感じる。
◎トーセンローリエ
○リバティアイランド
▲シングザットソング
△コナコースト
△シンリョクカ
△ペリファーニア