フェアリーS

中山芝マイルはもともと逃げ・先行馬が強いコースだけど、1分32秒台が出るような高速馬場で止まらないことによる前残り、というケースは上のクラスではあまりない*1。むしろ少しばかり時計がかかる暮れと正月開催でまんまとマイペースに持ち込んだ馬がしぶとく押し切るケースが多い。フェアリーSも過去9年で伏兵の逃げ馬が( 2 0 2 5 )と4度穴を開けている。
そして過去のフェアリーSの勝ち馬は全て枠は5枠より内だった。今の中山の馬場も内枠の先行有利という傾向は顕著だ。ましてこの時期の3歳の牝馬にとってのマイル戦となると、外を回して直線の坂を駆け上がって差し切るには結構な力差が必要ではないかと思う。
今回も混戦模様の中で人気馬の多くが外に入ったので、まとめて嫌って内から入りたい。


過去にこのレースで逃げて穴を開けた4頭に共通しているのは、前走では逃げていなかったということ。今回も逃げ一本の馬はいないので展開予想は難しい。
1200でも逃げていたラシームは前走ひいらぎ賞で控えたけど、もともと1200でも決して速いペースでは逃げておらず、前走マイル戦でも速いペースになると自然と控える形になった。ダイワダッチェスもスタートは速くて堅実だけど、こちらも頑なにハナに立つのは避けている感じ。
ビービーバーレルは3走前の未勝利戦が逃げて上がり1位の時計で圧勝。同日古馬500万よりも遥かにスローだったのに走破時計では上回っており、翌週の新潟2歳Sでも2着に相当する好時計だった。その後の2戦は控える競馬で敗退。せっかく我慢させる競馬に慣れさせているところでここで逃げるだろうかという気もするけど、スムーズに走らせないと脆いところがあるし、内で包まれたときには惨敗しているので、今回も被されるよりはハナに立つことを選ぶんじゃなかろうかと信じて本命にしたい。


対抗は前走中山マイルで外枠からかかり気味に先行して勝ち切ったコパノマリーン。まだ1戦1勝で未知数だけど今回は枠も良いし有力だろう。
あとはあまり人気がないけどダイワドレッサー。未勝利戦ではラスト2ハロンの極端な瞬発力勝負で快勝。ほかの2戦は直線で前が詰まるなどしてあまりスムーズに走れていない。


◎ビービーバーレル
○コパノマリーン
▲ダイワドレッサー
△ダイワダッチェス
△クードラパン

*1:ステキシンスケクンの京成杯AHくらいしか見当たらない