東京新聞杯

GI戦線で惜しかった馬や勢いのある上がり馬たちが集合して人気を分け合う面白い一戦。全体的にあまり力差は無さそうで、16頭のフルゲート、しかも馬場が前残りであることを考えると大荒れもありそうな気配。そして個人的にはしつこいようだけど斤量増の影響が気になる。過去のこのレースを見ても斤量が重かった馬は明らかに成績が悪い。2010年以前なら55キロで出れていたであろう馬が、今年からはデフォルト57キロ設定。マイル戦、しかも直線の長い府中で斤量の影響が出ないはずはない。

 

本命は、単勝100倍超で断トツの最低人気だけどカイザーミノル。

2年前にオープン入りした頃はマイラーズC3着、京王杯SC3着、朱鷺S1着、毎日王冠0.3秒差5着とG2戦線でも活躍して、天皇賞にも駒を進め、昨年の京都金杯でも3着に入線していた実力馬。その後しばらく不調期に入っていたけど、前走京都金杯で久々に復活した。内有利の馬場で内を突いた馬が上位を独占する中で、4角10番手からただ一頭大外に回して伸びてきて0.3秒差5着。単勝100倍超とは思えない見せ場十分の内容だった。

もともとは差し脚ではなく先行力で勝負するタイプ。前走のスタートを見ると実はこの馬が一番速くて、もし内枠を引いていればスムーズに先行して大穴を開けていた可能性が高い。もともと1400でも前に行ける馬で、前々走の阪神Cでもスムーズに先団に加わっていたように行き脚は健在。今回は相手関係を見ても明確な逃げ馬が不在で、ウインカーネリアンが58キロで内枠を引いたし、ファルコニアはスタートがそんなに早くなく、シュリもスローでしか逃げないので、もしかしたらこの馬がハナに立つ可能性もある。いくら前有利の馬場とはいえ、ダントツ最低人気の馬がハナに立てば、長い直線の待ち受ける東京1600で前がかりの展開にはならないだろう。そうすると頭まで見えてくる。

 

過去の東京新聞杯を見返すと、7,8枠は厳しい一方で、内過ぎても良くない。今年から全体的に斤量が上がったし、揉まれるのが良くない傾向はなおさら上がるのでは。中の枠から好位を取ることの利が大きくなりそうなので、シュリも是非押さえたい。前走京都金杯で直線前半大いに見せ場を作った。最後失速したけど58キロとしては十分すぎるパフォーマンス。今回57キロに下がるのでチャンスは大きい。

 

◎カイザーミノル

○シュリ

▲ピンハイ

 

◎が最低16番人気、○がブービー15番人気か。ヒモは適当に考えます。