ダービー

皐月賞が終わると世代の力関係が大体ハッキリしてダービーの主役が決まることが多いけど、一冠目を終えてなお4強混戦ムードというのはちょっと珍しいパターンですかね。

人気サイドが上位を占めたことで、その馬たちが評価をキープしてダービーに臨んできているけど、個人的にはあまりレベルの高い皐月賞ではなかったように思う。まず1.59.7という時計が物足らない。前日稍重馬場だった3歳500万下山藤賞で外々を回って圧勝で悠々ゴールしたローシャムパークの時計が2.00.3だったわけで、それより馬場が乾いて前半も1.3秒速かった皐月賞は、もっと速い時計が出ても良かったのではなかろうか。ローシャムパークが強すぎたんだろうか。

2戦2勝で不気味だったイクイノックスやダノンベルーガは、力は見せたけど底知れない大物というほどではなさそう。ドウデュースも溜めた分だけ切れることは分かったけど最後は脚色が同じになっていたし、もう少し前の位置取りならor東京なら突き抜けるかと言うとそうではないと思う。ジオグリフは完全な盲点だったけど、昨年夏に見せた強さをようやく取り戻した感じで、あとはとにかく騎手が外伸びの中山のマクリ合戦を好位で上手く乗ったと思う。

ダービーでは人気4頭がまとめて外枠を引いたことでいよいよ怪しくなってきた。先週まではかえって外の方が良かった気もするけど、土曜の競馬を見る限りCコース替わりで内有利は揺るがないか。一角崩しが現れそうな気がする。

 

 

本命はマテンロウオリオンに期待してみたい。

万両賞、ニュージーランドT、そしてNHKマイルCと大外の絶望的な位置から巻き返してきた驚異の末脚の持ち主。とにかく追い出してからの加速が凄いという印象で、一瞬で前に取りつくことができる。NHKマイルCでも、内で閉じ込められるのを嫌ってか後方ポツンのような離れた位置取りだったものの、直線を向くころには前を射程圏に入れるところに上がってきていたのが並みの追い込み馬とは違うところ。持ち時計のパッとしない馬が多いこの世代の中で、前走の1.32.3という数字も光る。ダイワメジャー産駒と言うことでここまでマイル以下でしか使われていないけど、前走のような追い込みは一介の短距離馬に出来るものではないと思っていて、実際母系はレディパステルほか中距離馬が多い。スタートもそんなに悪くないので、2400のここならそこそこの位置を取ってくるんじゃなかろうか。むしろしっかり末脚を溜めることが出来れば、この距離でこそ弾けるかも。

 

相手は素直に人気馬から、東京替わりのダノンベルーガ共同通信杯で強かった馬には逆らえない。

 

マテンロウオリオン

○ダノンベルーガ

 

◎○の馬連一点で行くか。マテンロウオリオンは最後の詰めが甘い所があるので頭向きじゃない気はする。

三連単でも攻めるかどうか、直前まで考えます。デシエルトが残るなら面白いんだけどなあ。