日本ダービー

いかにもダービー向きな2頭が皐月賞の時点で上位に来たことで今回2頭に人気がかなり集中してるけど、上位陣にそれほどの力差はなさそうに見える。今年の皐月賞は道悪のせいで勝ち時計は相当遅かったにも関わらず、1000の通過59.1は歴代2位のハイペース。特に本来ペースが落ちる5ハロン目で11.4、さらに6ハロン目で11.6を記録した前代未聞のラップ構成。1600の通過1.35.6は同日古馬準オープンのマイル戦の勝ち時計とほぼ同等。3番手以降はかなり離れていたとはいえ、ディープブリランテも上がり36.7を要した。この条件で最後方待機の2頭で決着したからといってその結果がそのままダービーに繋がるとは考えにくい。
ゴールドシップは距離延長は歓迎だけど、スタートの反応も追い出してからの反応も鈍い馬で、この多頭数で好ポジションを確保するのは難しい。ワールドエースは直線でのキレはメンバー中随一でも、折り合いに専念して最後方待機から外を回すようでは、まとめて差しきれるほど他馬と力差があるか分からない。土曜の馬場を見る限り内有利の馬場状態。これで追込み2頭に人気が偏るようなら、前に行ける馬を買ってみたい。


本命はディープブリランテ。ここまで全レースで1番強い競馬をしてきたと思う。テンションが高くて距離延長が問題だけど、これまでもかかり気味ながらも結果を出してきているので、それほど心配は要らないかもしれない。共同通信杯やスプリングSの負けは人気を背負って目標にされた分の差で、むしろ直線入り口で後続を突き放したこの馬の高い瞬発力が目立った。仕掛けのタイミングを少し我慢できれば最後まで伸び切れてもおかしくない。
対抗はコスモオオゾラ。共同通信杯で見せ場なく負けてるけど、極端な瞬発力勝負になった休み明けの1戦だけで東京の良馬場ではダメだと決め付けるのは怖い。その前の未勝利戦や葉牡丹賞、後の弥生賞と皐月賞を見る限り、トップクラスの1頭としての評価は必要だと思う。この馬より内にいるのが逃げ馬と追込み馬ばかりなので、すんなり好位につけられそうなのもプラス。
単穴でゼロス。逃げて3戦3勝、ワールドエース、ヤマニンファラオ、サンライズマヌーあたりを寄せ付けなかった馬が今回また単騎で逃げて、他馬は後方の2頭を気にするとなると、やはり逃げ残りは警戒しておきたい。
ヒモは人気が落ちすぎたグランデッツァ。本来は先行脚質で、皐月賞の負けは度外視できる。また枠が悪いところを引いたけど、隊列次第ですんなり好位に付けられるようなら上位争い。


◎ディープブリランテ
○コスモオオゾラ
▲ゼロス
△グランデッツァ