オークス

ソダシの桜花賞は相当強かったと思うけど、それでも2-4着とは接戦。これまで単勝3倍から5倍台のオッズだった馬が、血統的に距離延長が不安視されるこの大一番で単勝1.7倍の一本被りというのは危険な香りがする。クロフネ産駒の重賞成績は1800以下なら( 40 41 27 352 )で勝率8.7%だけど、1900以上では( 0 7 8 122 )で未だ勝ち星なし。2100以上だと( 0 1 2 45 )で連対すらほとんどなくなってしまう。何度もGI勝ちを積み重ねた得意の高速マイルと比べたら、2400で割引が発生するのは間違いなかろう。

まぁこの時期の牝馬は距離適性よりも能力優先で、なんだかんだで桜花賞上位組が強いのがセオリーなんだけど。桜花賞を差して勝ってきた末脚タイプならともかく、高いスピード能力で先行して押し切ってきた馬なら、距離の壁に無く可能性はあると思う。

 

本命はファインルージュ。母父ボストンハーバーが短距離系のせいか桜花賞3着のわりに人気が無い。でも母父ボストンハーバーと言えばクロコスミアのような馬も出ている。キズナ産駒は長距離ほど成績が良く、地味な馬が多いけど勝率・回収率ともに高くて頼りになる血統。重賞実績がやたら右回りに偏っていることが心配だけど、先日のNHKマイルCではソングラインが見事に結果を出したし、ファインルージュも東京でしっかり勝っているのでそれほど問題は無さそうだ。1200のデビュー戦をいかにも距離が短すぎて取りこぼし、以降距離が延びるほどに末脚の鋭さを増して強い競馬を見せている。鞍上もかつてのオークスマイスター。桜花賞の0.1秒差を逆転する可能性はあるんじゃなかろうか。

 

◎ファインルージュ

○ククナ

▲アカイトリノムスメ

△ソダシ

 

相手も桜花賞上位組。前走位置取りが悪すぎたククナは距離延長と鞍上交代でさらに最内枠に入って見直せそうだけどどうか。