AJCC

4歳馬が人気ですね。でも菊花賞上位のディープボンドもブラックホール古馬初対戦で激しく人気を裏切ってしまったし、しばらく4歳馬は疑い続けた方がいいんじゃなかろうか。コントレイルに詰め寄ったアリストテレスはなかなかの強さだと思うけど、これまで唯一の関東遠征が唯一崩れたレース。中山は天候も馬場も荒れてるし、一筋縄ではいかない気がする。

古馬で目を引くのはやはり中山( 0 2 2 0 )のステイフーリッシュ。急坂の非根幹距離中距離戦に強いところはいかにもステイゴールド産駒。重賞ばかり走ってこの成績は素晴らしいし道悪でも崩れていない。ただちょっと勝ち味に遅いのが気になるところ。

 

本命はラストドラフトに期待してみよう。去年のAJCCでも3着に好走している。4角で内を回った2頭がワンツーを決める展開で、この馬はせっかく内枠を引いたのに4角で最後方から大外を回す競馬。それでもミッキースワローを差し切った内容はかなり強かったと思っている。あの強さが本物ならもうちょっとコンスタントに活躍しても良さそうだけど、この馬は冬にならないと成績が上がらない。調べてみたらそもそもこの馬に限らずノヴェリスト産駒が夏に弱い。産駒数自体が多くないんだけど、芝の特別レースでは1-5月が( 8 9 16 85 )で勝率6.8%、9-12月が( 6 11 5 87 )で勝率5.5%を上げているのに対し、夏場の6-8月は( 1 8 10 64 )で勝率1.2%の回収率7%という惨憺たる数字が出てくる。血統的に夏と冬で別馬なんだろう。この冬も前走アルゼンチン共和国杯2着で調子を上げてきた。昨年並みに走れれば頭まで期待できるのではなかろうか。

ちなみにノヴェリストの血統からもう少し探索範囲を広げて、「その他Eclipse系」というカテゴリーで2000年以降の20年間の重賞成績を見てみた。該当する主な種牡馬ワイルドラッシュBroad Brushワイルドアゲインオジジアンあたりで、主な競走馬はブロードアピールトランセンドノボトゥルーパーソナルラッシュあたりである。1-5月が( 10 8 15 141 )で勝率5.7%の回収率154%、9-12月が( 11 6 5 107 )で勝率8..5%の回収率93%なのに対し、夏場の6-8月は( 2 0 2 66 )で勝率2.9%の回収率4%しかない。この系統は全体的に冬馬なんだろう。最近はめっきり少なくなってしまったので今更あまり役に立たないかもしれんけど。

 

 

◎ラストドラフト

○ステイフーリッシュ