京都牝馬S

明日の京都牝馬Sは本命はコイウタ。こいつもフジキセキ産駒だ。
桜花賞までの成績を見れば、強い4歳牝馬の中でもトップクラスに位置する*1。オークスの競走中止以降は調子が狂ってしまったが、今回は久々のマイル戦。鞍上はルメールで去年のクイーンCと一緒。今の京都は芝が深くて時計がかかるのも、去年のクイーンCや桜花賞で実績を残したこの馬にとってはプラスに思える。ついでに、今のマイル路線は明らかに関東勢に風が吹いていることも付け加えておきたい。


気になる母父はドクターデヴィアス。だがまともな活躍馬がコイウタしかいないので評価が難しい。仕方がないので母母ヴァインゴールドに注目してみる。
ヴァインゴールドは8頭の仔馬を産み、活躍馬を多く残した。代表産駒がビハインドザマスクだ。父はホワイトマズル。だがホワイトマズルとしては例外中の例外とも言えるほどよくキレた。特に京都ではメチャクチャ強かった。
8頭の兄弟姉妹の中で唯一未勝利に終わったのがヴァイオレットラプが、繁殖としてコイウタを輩出した。叔母ビハインドザマスクの適性がどれだけコイウタに受け継がれているかは正直微妙だが、ビハインドザマスクの引退レースとなった重馬場の京都牝馬Sを覚えているファンも多いだろう。あれから5年。血統が歴史を再現する方に賭けてみたい。


◎コイウタ






香港帰りのディアデラノビアの54㌔はどう見ても軽すぎるが、この馬が重い芝では伸びないことは3歳春の時点でハッキリしている。もともと勝ちきれない馬でもあるし、他の馬の単勝を買うにはこの馬が出てくるとありがたい。
サンレイジャスパー、ウイングレットあたりももっと軽い馬場状態でキレ味を発揮させたほうが向くはず。今の重い芝をこなせそうなのはコイウタ、ソリッドプラチナム、マイネサマンサ、レクレドール、アグネスラズベリあたりか。
マイネサマンサは条件はいいが馬自身のデキが問題。レクレドールは一時期の不調は脱したようだが、最近スタートがあまり良くない。古馬になってからは4角で好位につけていないと馬券には絡めていないだけにやはりこの距離では厳しいか。アグネスラズベリは距離延長は歓迎だけど、今年未勝利の本田が突き抜けるイメージが湧かない。


結局、ソリッドプラチナムがオリエントチャームみたいに大外一気を決めるか、ルメールがロスなく好位から粘りこむか、という競馬になるんじゃなかろうか。んで3着がディアデラノビアw

*1:もっとも、この世代が強いのは主に中距離での話で、マイル戦においては微妙かもしれん