函館記念

巴賞との関連とか荒れるとか何とかは、函館記念予想に毎年付き纏う年中行事みたいなものになった。ただ今年は多分荒れない。荒れたとしても、昔とは違う荒れ方をすると思う。
かつて函館記念で万馬券が連発されていたのは、小回りかつ開催前半に行われる巴賞が「前有利」であるのに対し、開催後半の函館記念では馬場が荒れて「差し」が決まる、という両レース間の馬場の変化が最大の理由であった。だが例年になくスピード馬場に近かった去年の函館は、開催後半でもほとんど内側が荒れておらず、前が残り続けた。今年の函館芝も、時計こそかかるが依然として前残りが続いている。ならば巴賞上位組を消す理由がない。
馬場造園課の技術が以前と違うのなら、今後とも函館の芝が極端に悪くなる事態は考えにくい。荒れる函館記念は死んだ。クラフトマンシップが突っ込んでくるような時代はもう来ないかもしれない。


先行できる洋芝巧者となると、どうしてもエリモハリアーとブルートルネードが外しにくい。でもこれじゃ面白くない。実力的にはタガノデンジャラスも劣らないが、中間がスムーズじゃなかったようで厳しいか。トウショウナイト、セフティーエンペラも依然として調子が上向いてこないように見える。
エリモとブルーに対抗するなら前に行くしかない。となるとストーミーカフェかニシノデュー。特にストーミーカフェは休み明けを叩いたわりには人気落とし過ぎ。あとは高齢実績馬マイソールサウンドのポン駆けが怖い。


◎ストーミーカフェ
○エリモハリアー
▲マイソールサウンド
△ブルートルネード
△ニシノデュー