フェブラリーS

参った。カネヒキリが強すぎた。
勝ち時計1.34.9。シーキングザダイヤに3馬身。上がり35.7。ここまで強い馬だとは正直、思っていなかった。




クロフネがJCダートを2.05.9という怪記録で勝利したとき、「JRAの芝とダートダブルGI制覇」と青嶋アナウンサーが絶叫していたのを覚えている。それを堺にダートGIに芝の一流ホースが殺到するようになった。その後アグネスデジタル、イーグルカフェ、アドマイヤドンなど芝ダートダブルGI勝ち馬が続出し、他にもユートピア、サイレントディール、メイショウボーラー、シーキングザダイヤ、ブルーコンコルドあたりも芝での実績を兼ね備えていた。クロフネ以前の、ダート専門ホースが頂点を極めることができた頃と比べたら、勝ち時計そのものが目に見えて短縮されるようになった。
ダートGIで勝つには芝で通用するスピードが必要な時代になりつつあった。



だから芝では全く走れなかったカネヒキリに対して「いずれどこかで壁にぶち当たる」という印象が心のどこかにあった気がする。それが甘かったのかもしれない。3歳でJCダートを制覇した素質をもっと評価するべきだった。ドバイでも日本一のダートホースとして堂々と勝負してきてもらいたい。






残念だったのはアジュディミツオー。最後の伸びを見ると、出遅れがなかったら2着争いには食い込めていたと思う。他の着外馬は素質の違いを見せ付けられてしまった。