目黒記念

注目は何と言っても前走2.22.9の怪時計で圧勝したウインテンダネス。まあ高速馬場なので時計そのものはいいとしても、前半61.6で逃げてから後半12.1-11.7-11.3-11.5-11.2-11.5-12.0のラップは見事。こんなロングスパートされたら後続はどうしようもない。上がり34.7はメンバー中2位の時計。素質馬ルックトゥワイスに2馬身差、それ以外の準オープン馬には6馬身近い差を付けたわけで、とにかくこの馬が強すぎた。キャリア28戦目で初めてハナに立ったレースだったけど、逃げてこそ本領を発揮する馬だった可能性はある。少なくともあの週は高速馬場だからと言って特に逃げ有利の馬場ではなかったと思う。

条件戦を好時計で勝って注目された馬は次でコロッと負けたりするのと、逃げ馬がなかなか勝てない目黒記念ということもあってか、今回も8番人気に留まっている。でも土曜の東京競馬は逃げ馬が5戦4連対するような前残り馬場だった。この馬場で、ロードヴァンドールも回避したメンバー構成なら、スタートから気合を付けてハナに立ってそのまま押し切れる可能性はありそうな気がする。

 

相手はサウンズオブアース。丸一年不振が続いたけど、前走有馬記念では最後方から大外を回す絶望的な競馬で7着に好走。もし内枠を引いていたら掲示板はあったと思うし馬券圏内もあったかもしれない。追い切りも動いたようだし、復調気配が漂う。まともに走ればこのメンバーでは地力が違う。「主な勝ち鞍・はなみずき賞」の馬がハンデ戦で何キロ背負わされるのか不安だったけど、58キロなら許容範囲だろう。2500の距離も東京も高速馬場も得意条件。かつて「主な勝ち鞍・阿寒湖特別」だったステイゴールドが初重賞制覇を成し遂げたのもこの目黒記念だった。この馬も重賞勝つならここかもしれない。

 

◎ウインテンダネス

サウンズオブアース

 

他の馬は消す理由もないけど買いたい理由もない。内有利の馬場だと思うし、馬連180倍、ワイド50倍ならもうこの2頭でいいんじゃなかろうか。