プリンシパルS

◎ニシノアンサー
○トップオブツヨシ


レベル低いなーと思わされる一戦。


本命はニシノアンサー。ハナを切ったレースに限るとなかなか強い。

  • 1着 未勝利戦
  • 2着 クローバーS
  • 5着 葉牡丹賞
  • 1着 ホープフルS
  • 5着 スプリングS

クローバーSでは勝ち馬アドマイヤメインとハナ差の接戦。
葉牡丹賞は59.3-60.3のラップで逃げて2歳日本レコードに貢献した。0.4秒差の5着だったが、ナイトレセプションが早めに仕掛けなければもっと際どかったはずだ。
スプリングSはご存知のように皐月賞トライアルのなかで最もハイレベルだった一戦。メイショウサムソンとフサイチリシャールを後ろに従えて逃げをうち、4角で早々と並びかけられる厳しい競馬だったがこれも5着に健闘している。
皐月賞本番では大外18番枠を引いてハナに立てないまま沈んだが、今回は枠順もそれほど極端ではない。他に逃げたい馬もせいぜいビーオブザバン程度。楽に先手を取れるだろう。
東京競馬場は過去に1戦だけ経験があり、百日草特別で2番手からの競馬を試した。直線でニシノウェーブに交わされた後も、2着確保というよりむしろ差し返さんばかりの勢いで粘り続けた。1.48.2のタイムも優秀。スペシャルウィーク産駒で東京競馬場は合うはずだ。
鞍上も相性の良い横山典に乗り替わり。まさに必勝体勢。




対抗はトップオブツヨシ。
デビュー戦は高速馬場だった去年秋の京都マイル戦で、1.34.8の好タイム*1で4馬身差の圧勝だった。
続く中京2歳Sではメイショウサムソンのレコードに2馬身差の2着。3着以下を3馬身半突き放していた。この時点でサムソンはキャリア7戦目、こちらは2戦目で、直線で外にヨレる若い仕草も見せていた。サムソンの後の活躍を考えれば大健闘と言っていい内容だろう。
不良馬場の白梅賞で惨敗したあと、東京1800でカイシュウタキオンの追い込みを封じて1.48.4の好タイム*2で条件戦を突破した。その後、皐月賞出走権をかけた若葉Sでは雨に祟られてやや重馬場で4着に敗退した。
ここまでの戦績から、典型的な「道悪下手、軽い芝向き」だと考えて間違いない。
連闘で挑んだ毎日杯ではかかり気味に先行して0.5秒差の4着に敗れたが、このレースは1着アドマイヤメイン、3着マイネルアラバンサ、6着エイシンテンリューがその後の青葉賞で1,2,3着を独占し、既にダービーへの切符を手にしている。毎日杯2着のインテレットも皐月賞で8着に健闘した。毎日杯上位組のレベルは高い。毎日杯4着のこの馬なら、プリンシパルSの弱すぎるメンバー中では明らかに格上。
異常に芝の重かった今年春の阪神から、軽い芝の東京へと替わるのも大歓迎だ。先行力があってジリジリと伸び続ける脚質も先週日曜の東京競馬のパターンにはピッタリ合う*3




他は全くの低レベル。
ヴィクトリーランは東京の速い決着は向かない。
ゴールドキングは前走抜け出す脚は速かったように見えるが、勝ち時計2.03.1と上がり36.0は決して褒められたものではなく、相手が弱かっただけだろう。キャリア3戦目ではここはハードルが高い。
ビーオブザバン、マジックアワー、トーセンシャナオーあたりは所詮テューダーローズと同レベル。ダービーに駒を進める器ではない。




ニシノアンサーとトップオブツヨシは脚質的な相性もいい。
よほどのことがない限りこの2頭で決まると思う。

*1:時計だけならドリームパスポートと並んで同期最速

*2:アドマイヤムーンの共同通信杯と同タイム

*3:開幕週と違って、先週日曜は先行馬が残りまくった