有馬記念

いいメンバーだと思う。フサイチパンドラが回避してしまったが、それでも獲得GI合計17冠。雨の不確定要素もあるし、馬券的にはどこからでも入れそうだ。


とりあえず3歳馬は一銭も買わないことにした。
ウオッカはジャパンCの直線半ばでサムソンに並びかける驚異的な瞬発力を見せながら、最後は力尽きて逆に1馬身突き放された。東京のスローで決定的に完敗した以上、中山で勝ち目はない。
ダイワスカーレットの方は展開次第では勝ち目はありそうだが、さすがに今回は楽な展開にはならないだろう。スローの瞬発力勝負しか経験してない3歳牝馬が道悪・乱ペースの有馬記念まで勝ってしまうようなら素直に降参する。逆にもしまた楽な展開に恵まれて勝ってしまうようなら一生逆らい続ける。
ロックドゥカンブは消し。いかにもな買い材料はいくつかあるが、いくら何でも過剰人気。みんな南半球産好きだよねw。今年の3歳と古馬との圧倒的な世代間実力差を覆すほど強い馬だとは思えない。





人気2頭については、ジャパンCを見て、これくらいの距離ならポップロック>メイショウサムソンという結論に達した。サムソンは直線入り口でポップロックより前にいたのに追い比べで差されてしまったのが痛い。持続力で勝負する馬なので、ベストパフォーマンスは2000。それより長い距離では1番人気に答えられるほど抜けた存在ではないことがハッキリ露呈したレースだったと思う。
一方のポップロックは、これまでエンジンのかかりの遅さが大きく出世を阻ばんできたが、叩き合い自体はサムソンをも競り落とす強さがあることをが分かった。オペラオーが沈んだ01年のような瞬発力勝負になればさすがに厳しいだろうが、このメンバーの有馬記念ならそれほど極端なレースにはならないだろうし、雨で瞬発力のなさが緩和されそうなのは好都合だ。昨年の有馬でも直線で致命的に前が詰まりながら盛り返して2着。さらに充実した今年なら、位置取りが後ろになりすぎなければ最有力候補。
ペリエと武との違いも大きい。ペリエは本当によく有馬の勝ち方を理解している。一方の武は有馬惜敗の歴史が物語るように追い比べには大して強くない。一時期クビの上げ下げに異常に強い時期もあったけど、あれはサンデー産駒のキレ味を武器に計ったように差しきっている感じで、サムソンタイプで中山を戦うには腕っぷしの強さで外人に大きく劣る気がする。




あとはダイワメジャーがあまりにも人気がなさ過ぎ。この馬の今年の走りに関してはマイルCS予想の時点で述べたとおり。厳しい展開で3着を確保した昨年の有馬記念からそれほど大きく衰えたとは思っていない。一番大事なのは乗り方だが、鞍上も一番最初にこの馬の素質を引き出したデムーロなので心配ない。究極のスタミナ勝負になれば厳しいが、一方で、スローのジャパンCを経験しなかったという点ではむしろ他馬よりアドバンテージがあるかもしれない。
直線で先行馬をまとめて片付けて抜け出したダイワメジャーに、ポップロックが襲い掛かる。終わってみれば昨年の有馬記念からディープインパクトがいなくなっただけ、という結末もありうる。





不良馬場の中山では単騎逃げ馬がよく穴をあけること、今年の中山GIは今のところ全て逃げ馬が勝っていることを思うと、ハナを切る穴馬には注意したいところではある。でもそもそも何が逃げるのかよくわからんし、逃げそうな馬を見渡してもどうも食指が動かない。唯一コスモバルクが気になるんだけど、この馬は有馬記念では毎年控えてるので多分今年も逃げないと思う。
無理やり穴を買うならマツリダゴッホか。乱ペースの中山重賞で積み上げた実績は信頼できる。オールカマーの勝ち時計はセントライト記念より遅いが、4回中山開催は2週目と3週目で時計のかかり方が大きく違っていて、1200で0.8秒くらいは馬場差があった。あの馬場で厳しい展開で上がり34.8で快勝したこの馬の方がロックドゥカンブよりも強い。同じサンデーサイレンス産駒だし、ダイワメジャーとはかなり相性がいいんじゃないかと思う。もし4角でメジャーと同じ位置にいれば何とかなるかも。



◎ポップロック
○ダイワメジャー
▲マツリダゴッホ
△メイショウサムソン


詳しい買い方は決めてない。ポップロック優先ならサムソンは消しにくいし、ダイワメジャーを買うならマツリダゴッホは入れておきたい。