有馬記念

やはりかなり難しい。点数広げてもなかなか当たらないだろうな。
今週はずっとミヤビランベリ、マツリダゴッホ、ドリームジャーニーの3頭で悩んでいた。他にも上位に来れそうな馬はいるけど、この舞台であえて◎を打つ気になるのはこのくらいしか思い浮かばなかった。


ただ土曜の競馬を見た感じだと、ドリームジャーニーには辛いかな。先行馬も差し馬も上がりの数字にあまり差が出なくて、先行しないと勝ち負けにならない馬場状態に見えた。中山が一旦こうなってしまうと、例えハイペースで流れたとしても、後続が脚を使わされるだけで結局は前が残るような気がする。


有馬記念と言えばやはり基本は前の馬から。去年は追い込み馬が大穴を運んできたけど、あれはダイユウサク以来の10年に一度くらいの珍事だ。
そもそもあのレースは終わってみれば、メイショウサムソン、カワカミプリンセス、アサクサキングス、フローテーション、アルナスラインらの実績馬は当時とてもGIで勝負できるデキにはなかった。そしてマツリダゴッホもスタートで脱落。まともな馬はダイワスカーレットとスクリーンヒーローしかいないという特殊な条件だった。
今年はダイワ級の超大物こそ不在だけど、全体的なレベルや臨戦過程で言えば昨年より確実に上のメンバーが揃った。ネヴァブションやエアシェイディあたりでは決め手不足で少し荷が重いように思える。


代わりに気になってきたのが最内枠のアンライバルド。
スタート後に外から被せられる時に激しくかかる癖があって、まともにレースに参加するには自身が外枠からスムーズに馬群につける必要があった。折り合いの面だけで言えば最内枠は最悪に近いかもしれない。
しかしここは中山2500。ポジション取りに関して最内の利は極めて大きい。特にこの馬は発馬のセンスが抜群。好スタートを決めた場合は、そこで抑えてしまえばわざわざ外から来る他馬に自分から被せられに行くようなもので、むしろそのまま流れに乗ってリーチザクラウン、ミヤビランベリの次くらいのポジションで最初のコーナーを回ってくるかもしれない。スタンド前に入ってテンの遅いテイエムプリキュアが追いつく頃にはペースが速くなる。馬混みから離れたかなり前目のポジションでうまく折り合えた場合は一気に怖くなる。
4角から勝負どころで繰り出す一瞬の脚はマツリダゴッホと同レベルの凄まじさ。中山でハイペースの展開は理想の条件。サドラーズウェルズの血も1枠で爆発する。もともと先行して速い上がりを使えることが「伝説の新馬戦」を制した強さだったわけだし、4頭が再戦するこの場面でそれを発揮してくれば面白い。


◎ミヤビランベリ
○アンライバルド
▲マツリダゴッホ


一応の本命はミヤビランベリ。
馬自身については先日述べたとおり。これくらいの人気はしょうがない。
騎手で今年の「顔」と言えば横山典弘ばかり注目されるけど、藤岡康太、浜中俊、田中博康といった20代の若手が次々と初GI制覇を遂げていったのも忘れてはいけない。若手が伸びにくい今の環境の中で、実績のあまりない20代の若手がこれだけGIを勝つのは非常に珍しい。その流れからすれば次は吉田隼人に順番が回ってきてもいい。


あとは展開次第だと思う。後続とどれだけの差を持って直線を迎えられるか。4角先頭くらいの競馬をしてくれるといいんだけど、多分そうはならないだろうな。正直あんまり勝つイメージは湧いてないw


最後におまけ。有馬記念と言えばやはり時事ネタを反映するレース。某掲示板で見た話が面白かった。
有馬記念前日に飛び込んできたのは、メッセンジャー黒田逮捕のニュース。「黒だ」=2枠。しかも下の名前の「有」はまさに有馬記念を意味している。
そして相方の名前は「あいはら雅一」。これはミヤビ1着に他ならない。