天皇賞・春

菊花賞5馬身差、天皇賞・春7馬身差、宝塚記念2馬身差、日経賞8馬身差。自分の展開に持ち込むと暴力的な強さを発揮するタイトルホルダーだけど、実はこの4戦の人気は4,2,2,2番人気。その前の弥生賞も4番人気だったし皐月賞2着も8番人気でのもので、実は1番人気に推された経験はほとんどない。今回は単勝1倍台の一本被り。前走8馬身差で圧勝して復活を印象付けたことが大きいと思うけど、不良馬場だったので大差での逃げ切りを額面通りに評価するわけにもいかない。どんなコースのどんな展開でも勝ち切るようなタイプの馬でもないので、阪神競馬場と同等のパフォーマンスを京都で残せるかどうかにも不安が残る。そしてハイレベル4歳世代の菊花賞馬1,2,3着馬を迎え撃つGIの大舞台。これで1倍台の人気なら嫌うのがセオリーではなかろうか。

 

天皇賞・春はやはり菊花賞馬を買いたい。本命はアスクビクターモア。先行馬総崩れの展開で早めに抜け出して押し切った菊花賞は高く評価できる。前走はスタートの出遅れと不良馬場で参考外。「過去10年で前走6着以下の馬は( 0 2 0 47 )なので巻き返しは難しい」みたいな分析のニュースも結構目にしたんだけど、もうビートブラックから11年、マンハッタンカフェヒシミラクルから20年も経つんだなーと感慨深くなるね。他にもメイショウサムソン2着とかシュヴァルグラン2着とかカレンミロティック3着とか、個人的にはむしろ適性のある実績馬は前哨戦落としてもきっちり巻き返せるレースというイメージを持っている。

ボルドグフーシュは早めに仕掛けた阪神大賞典が最後まさかの失速。56キロの恵量にもかかわらずアフリカンゴールドを交わすのがやっとでブレークアップにも詰め寄られてしまった。溜めないと伸びないタイプとなると頭は厳しい。タイトルホルダーとアスクビクターモアが作るペースを一呼吸遅れて仕掛けてハマるようなら2着はありそうだけど、もう一つの懸念は鞍上。もはや押しも押されもせぬナンバーワンジョッキーだけど、3000以上は( 2 3 5 41 )で回収率51%に留まっており、ビッグウィークの一発を除くと回収率は6%にまで下がってほぼ壊滅状態。

それよりは最内ジャスティンパレスか。いかにもトライアルホースのような雰囲気も感じなくはないけど、ルメールとの相性も良い。うまく内で溜められれば厳しいペースでも長い脚を使えることは神戸新聞杯や前走で実証済み。馬体を16キロ増やして勝った前走は成長分も感じる。

 

◎アスクビクターモア

ジャスティンパレス

 

馬単一点勝負