阪急杯

なかなかの高速馬場で、馬場も前が有利だと思っていたけど、土曜の午後の2つの短距離戦では見事に前が止まって最後方待機組の外差し決着が続いた。この結果をどう受け止めるべきだろうか。もう外差し馬場に移行しているのだろうか?

3歳オープン1200で前半3ハロン33.0と、4歳2勝クラス1400で前半3ハロン33.2は、尋常じゃなく速すぎた。さすがにこのペースでは前が止まる。それに加えて強風の影響もあったのではないかと思う。当時の阪神競馬場付近は北北西の風が7m以上吹き荒れている状態。阪神競馬場のスタンドにも跳ね返されて直線は向かい風。短距離で前半追い風オーバーペースの馬が後半しっかりバテたのはこの強風が影響していたのではなかろうか。 

https://tenki.jp/past/2021/02/27/amedas/6/30/62051.html

一方で明日の午後はほぼ無風の予報、というかむしろ東の風が吹くらしい。つまり今度は直線で追い風。これならスピードに乗った先行馬が高速馬場を活かしてそのまま急坂を駆け上がってこれるかもしれない。

 

 

レシステンシアは2歳時の時点で阪神1600を1.32.7の快レコードで逃げ切り勝ち、それもハイペースで逃げて5馬身差の圧勝だった。当時の1000の通過が57.5、1400の通過が1.20.5。オーバーペースこそマイペース。あの後なかなか勝てない競馬が続いているけど、今回は追い切りの時計も凄まじかったようだし、久しぶりにスピードの違いを見せてくれないだろうか。

ダノンファンタジーは前走で見事に復活。早熟の印象を持っていたけど距離短縮が良かったんだろう。思い返せばハイペースの桜花賞は最後完全にバテていたし、1800のローズSでもそれまで苦にしなかった相手と接戦だった。距離はマイルでもギリギリ。1400以下のスピード勝負でこそ高い実力を発揮する。

3強の中で割引はインディチャンプ。前走阪神Cは後方からの競馬になって1倍台の人気を裏切ってしまった。もともと1800でも一線級相手に互角に戦っていて、秋の天皇賞でも出れば馬券圏内が見込める馬。ステイゴールド産駒自体が基本的に長距離ほど成績が良い。芝重賞では長距離で勝率12-20%、中距離で9-10%程度という素晴らしい成績を持っていて、1600でも( 14 12 11 128 )で勝率8.5%だけど、1400では( 1 2 5 20 )で勝率3.6%と急降下、1200では( 0 0 3 21 )で連対すら一度もない。やはり1400の短距離で1分19秒前後の決着になると、スプリント色の強い一流馬相手には厳しいのではなかろうか。

 

 

3強の1角崩しを狙うとしたら、内枠のスプリントホース。やはりクリノガウディーになるんだろうか。GI級の実力を持っていることは誰もが認めているのに、いつ走るのかよく分からない。朝日杯で9番人気2着、中京記念で6番人気2着、高松宮記念15番人気1位入線という3度の激走から一つ法則性のようなものを抜き出すとすると、「前走かかり気味に2番手で先行していた」ということ。これをやるとそのレースは直線伸びずにあっさり負けるんだけど、その次走で好位で脚を溜めて直線で爆発する。前走シルクロードSでモズスーパーフレアを2番手で追いかけて潰れていくのを見ながら、次走激走のサインを受け取った全国のクリノガウディー通がほくそ笑んでいたとかいないとか。少なくともモズスーパーフレアでも惨敗するほど前が辛いレースだったので前走は度外視出来て、2走前と3走前くらい走ってくれれば3着くらいはあっていい。とりあえず成績を安定させるためにも騎手を固定してはどうかと思うんだけど。

 

◎レシステンシア

○ダノンファンタジー

▲クリノガウディー