フェブラリーS

今の東京ダートはやたら前残りが目立っているけど、GIともなれば展開がまた変わるのが難しいところ。むしろ土曜に前残りが続くほど日曜のGIでは前が厳しくなることも多い。

過去にフェブラリーSを逃げ切った馬は3頭いるけど、いずれも一番人気。しかも19年のインティや11年のトランセンドは自ら果敢にハナに立つことで余計な馬が無謀に絡んでこない展開を作り出し、スローペースに落とし込んで逃げ切った。しかし現在のインティはスローなら強いけどペースが上がれば脆いことが判明済み。混戦模様の今回は多くの馬が意欲的に仕掛けてくるだろうし、楽な展開にはさせてもらえないだろう。速いペースを追走して直線で力強く抜け出してくる馬を狙いたい。

 

過去のフェブラリーSで活躍が目立つのは根岸Sの勝ち馬で、通算( 5 1 3 8 )で勝率29%、回収率182%を記録している。さらにその中で本番で6,7,8枠に入ったケースに絞ると( 5 0 2 4 )、しかも掲示板を外したのは1頭だけという凄まじい成績になる。今回見事にこれに当てはまるのは大外枠を引き当てたレッドルゼル。もともとスプリントで先行して堅実に走ってきた馬だけど、ここ3戦ほどは好スタートからゆったり後方に構えて末脚を溜める競馬に徹していて、直線の弾け具合は一皮剥けたような印象。今の勢いならここは頭で狙えるのではなかろうか。

多少気になるのは鞍上の川田。阪神など得意なコースでは抜群の信頼度だけど、東京のGIとなると一気に印象が悪くなる。しかしダートでは、東京1600に限って( 14 8 8 64 )で勝率15%の回収率194%ととてもいい数字を残している。2014年以降では( 11 6 2 25 )で勝率25%。昨年は( 3 2 0 0 )で連対率100%。手のうちに入れた得意コースなのであれば、信頼していいかも。

 

クロフネの日本レコードを塗り替えたアルクトスは成績が今一つ安定しないけど、これは不良馬場や盛岡競馬場など時計の速いダートコースを得意としている一方、時計のかかるダートが不得意なためではなかろうか。今の東京ダートは良馬場としてはかなり速い部類の時計が出ているので、これなら力を出せるかもしれない。

あとは東京適性と持ち時計でサンライズノヴァ。休み明けの方が堅実に走る。

 

◎レッドルゼル

アルクトス

サンライズノヴァ