ターコイズS

実績馬から上がり馬まで揃って、例年よりハイレベルな混戦模様の面白い一戦。でも意外と人気は割れず、何頭かの馬に集中している。連勝1,2,3番人気がルメールビュイック、マーフィーなので、外人騎手人気という側面が強そうだ。最後のマーフィーって誰か知らんけど。

人気のフローレスマジックは消してみよう。もともとスタートが悪い馬。前走は少頭数で相手も弱かったのでうまく捌くことができたけど、このメンバーで人気に推されて突き抜けるほどではないと思う。

フロンテアクイーンも評価を下げた。謎の騎手マーフィーで人気し過ぎというのもあるけど、この馬の近走の安定した成績は内目の枠を引き続けた幸運も大きい。それ以前は外枠を引くたびに大敗していた。スパッと切れる馬でもないし、位置取りのメリットがなければこの相手でも取りこぼすのでは。

 

 

 

本命はカワキタエンカ。今年は中山牝馬Sでフロンテアクイーンを相手に見事逃げ切り勝ち、福島記念でも早めに仕掛けてきたデンコウアンジュを完封していて実質勝ったような競馬だった。この秋の府中牝馬Sでは大逃げを打ってあわやのシーンを作って6着。0.5秒差で負けはしたけど、1着ディアドラが香港C2着、2着リスグラシューと5着クロコスミアがエリザベス女王杯で1,2着を独占、4着ジュールポレールマイルCSで僅差だったし、3着フロンテアクイーンもエリザベス女王杯では直線詰まっていなければ3着争いに加わっていたはずだったので、府中牝馬Sは相手がかなり強かった。1分44秒台の速い決着になった東京の舞台でこのメンバー相手にこれだけ走れたなら、カワキタエンカ自身のデキは春よりむしろ良さそうだ。前走のダート戦は度外視できる。人気を落としたここで、地力ならメンバー中上位だと思うし、ハナの競り合いになりそうな馬もいない。少々時計のかかる馬場でマイペースに持ち込めれば頭まで期待できる。

1600では勝ち星がないけど、デビュー当時の2戦はまだ脚質が定まっていなかったし、逃げ馬がなかなか勝てない桜花賞で逃げて7着なら立派な成績。洛陽Sは不可解なほど全く競馬をしていない。ヴィクトリアマイルは瞬発力勝負で目標にされる展開がきつかったけど、ラスト100メートル近くまで粘りに粘っていて、14着という着順以上に健闘している。1600でもコースと展開次第で十分に力を発揮できると見た。

 

相手はカイザーバル。こちらもカワキタエンカと同様、ローズS秋華賞で先行して健闘して名を上げたタイプだけど、その後1000万条件で思いのほか苦戦した。しかし四位に乗り替わって控える脚質に変えてようやく本格化。前走の渡月橋Sではなかなかのメンバー相手に2馬身近く突き抜けていて力の違いを見せつけている。53キロで走れるのは大きい。

リナーテも怖い。こちらはスプリントで後方から良い脚を使うもののなかなか目が出なかったけど、前走1400で開花。前が残る展開の中、上がり32.4の末脚を繰り出して一気に差し切った。今回も内で溜めて末脚を引き出せれば勝負圏内。

同じく準オープンを楽勝してきたディメンシオンも今回53キロで有力。前走の勝ちっぷりはなかなかだったし、その前の1000万条件でもウラヌスチャームを倒していて、以前とは別馬の勢い。

 

◎カワキタエンカ

○カイザーバル

▲リナーテ

△ディメンシオン

△ミエノサクシード

△レッドオルガ

 

あとはこの舞台が合うかどうかわからないけど実績のわりに人気がないミエノサクシードとレッドオルガをヒモに加えた。

 

 

人気馬を軒並み切ったので、あとはどこから入ってもオッズはかなりつく。カワキタエンカを軸にするのが本当に良いかは微妙なところ。馬場傾向次第ではいっそ切って、代わりにプリモシーン入れるのも手だけど。