函館記念

2005年あたりからはほぼ2,3,4枠しか来ていないレース。と思っていたら昨年のように外枠ばかりになることもあるんだけど、昨年は重馬場の影響が大きかった。今年の函館はずっと前有利の傾向が続いているし、無難に内枠狙いでいいんじゃなかろうか。

ということで外の馬は黙って消し。あと1枠もあまり成績が良くない。ブラックバゴは追い込み脚質だし、去年函館で勝っているとはいえ7頭立ての少頭数だった。15頭立てG3で馬群を捌くのは難しいし、大外一気では今の馬場ではさすがに届かない。大型馬で休み明けも走るタイプじゃなさそうだし消し。

 

サクラアンプルールとスズカデヴィアスの重賞常連組が実績上位だけど、ともにキングカメハメハ産駒でこの血統は夏場明らかに成績が下がるのが気がかり。7月の芝重賞を勝った馬がいない。特にスズカデヴィアスは典型的な冬馬だと思うし、脚質も後ろ寄りでどうだろう。サクラアンプルールの方は札幌記念勝ってるわけだし、これまで戦ってきた相手が違うので押さえるか。ただ休み明け走るタイプじゃないし狙いは次走だと思うので、ここは本気度が薄そう。

血統的にもっと夏が苦手なのはシンボリクリスエス産駒。7,8月は重賞連対なし。そもそも北海道の芝重賞で連対したことがない。こちらは夏が苦手なのに加えて狭いコースもダメなんだろう。エアアンセムも諦める。 

 

 

消去法的に残ってくるのはクラウンディバイダ。逃げることが多い馬だけど直近の2勝はむしろ2番手から競馬を進めたときのもの。特にジューンSでは準オープンの好メンバーを相手に2番手で脚を溜めてからの早めの仕掛けで完封している。前走は逃げて捕まったけど、ペースを落としすぎて馬群が一団になったままラスト2ハロンのキレ味勝負で僅かに負けてしまった。差は僅かだったし、軽量も込みで今回は勝ち負けになるかもしれない。

ただクラウンディバイダを狙うなら、やや外枠だけどその倍はオッズがつくカレンラストショーの方が買いたくなってくる。前走休み明けで負けただけで人気を落としているけど、もともとは堅実な実力馬。昨年11月にはクラウンディバイダ含めて1000万条件の強豪を完封して楽勝、サンタクロースSではダンビュライトと0.2秒差に食らいついていて、アメジストSでもテーオービクトリーやプロディガルサンを完封して勝っている。逃げ馬としての性能はこちらの方が上に見える。タニノギムレット産駒らしく左回りの広いコースの方が合いそうだけど、ハギノハイブリッドが函館で走った例もあるし、荻野極から芝重賞回収率125%の北村友一への乗り替わりもプラス評価できる。

マイネルハニーはよほどのことがない限り逃げないだろうし、ハナ争いは実質クラウンディバイダとカレンラストショーの2頭だろう。内で逃げやすいのはクラウンだけどこちらは2番手の時の方が成績が良く、カレンは逃げた時の方が好成績であることを思うと、意外とあっさりカレンがハナに立つんじゃなかろうか。

 

 

あとは強い4歳トリコロールブルー。前走は高速決着に泣いたけど、時計のかかる函館とかの方が合いそう。

 

 

◎カレンラストショー

〇クラウンディバイダ

▲サクラアンプルール

トリコロールブルー