阪神C

前が潰れて綺麗な外差し競馬になった今年のマイルCSで、一番強い競馬をしたと言えるのは5番手から4着に粘ったレーヌミノルではないかと思っている。残り200手前でエアスピネルに交わされてからも食らいついたのが強さの証。ラスト50メートルで失速しなければ馬券圏内だった。この馬は直線でスパッとキレる脚こそないものの、マイルGIで淀みないペースで流れたときに好位からでもしぶとく伸びる底力がある。1800以上ではまるでダメなように、本来は1600でもギリギリで、1400以下でこそ本領を発揮するタイプだと思う。ここはマイルCS出走メンバーには負けないんじゃなかろうか。

強敵は後ろから来るならやはりモズアスコット。4連勝の内容はいずれも見事で、短距離では全く底を感じさせていない。これに比べるとサングレーザーはスワンSはイン突き、マイルCSは外差し展開が向いたような気がしている。多頭数の競馬に対応できそうなのもモズアスコットの方だろう。

あるいは今の阪神は年末開催としては過去最高レベルに時計が速いので、前があまりやり合わないようならアポロノシンザンが逃げ粘る可能性があるかもしれない。逃げに転向してからの4戦は、スプリント戦でワンスインナムーンに潰された以外はいずれもかなり強い競馬を見せた。新潟日報賞では前半44.6のハイペースで逃げて1.19.8の好時計でビップライブラリー以下を完封している。また春には1000万条件ながらこのコースで逃げてそのまま上がり1位の末脚を記録して3馬身半差の圧勝劇を披露。このときの1.20.5も当時の馬場ではかなり速い。有力馬が後ろで牽制し合う展開なら粘りこむかも

 

◎レーヌミノル

○モズアスコット

▲アポロノシンザン

 

マイルCS掲示板級の3歳新勢力が相手となると、スプリントG3級の古馬ではなかなか通用しそうもない。3頭に絞ろう。

イスラボニータは去年秋から今年春までの強さはもう無いと思っている。引退レースとはいえ消し。もうフジキセキ産駒もだいぶ少なくなってしまったな。