キーンランドC

土曜の競馬を見てないので、少しだけ。


ここまで3戦を終えて、1000万条件しか勝ってない穴馬たちに楽勝を許し続けてきたサマースプリントシリーズ。だがその内容はそれぞれ異なる。サチノスイーティーやコスモフォーチュンが馬場、展開、斤量などの恩恵を少なからず受けての勝利だったのに対し、ビーナスラインの函館スプリントのほうは、何度VTRを見直しても勝ち馬が強すぎたとしか思えない。スプリントトップクラスの面々を並ぶ間もなく交わし去った。たしか函館競馬場の1200㍍以上のレースで上がり33秒台を記録した馬はこれまでいなかったはずだ。
去年のアサクサデンエンのマイラーズCの追い込みを思い出した。それまで普通のオープン馬だったデンエンがまるで別馬のような末脚を披露して3着に食い込んだレース。一回きりのマグレだろうとタカをくくっていたら、今や日本マイル路線のトップを走る馬になってしまった。ハーツクライの天皇賞秋もそれに似ている。ハイペースの前潰れでしか追い込めない他力本願だったハーツが、スローでも勢いよく追い込んできた。橋口師によると夏を越して馬が変わったそうで、その後の活躍は言うまでもない。
前走のビーナスラインの末脚には、デンエンやハーツのときのような「本格化」を思わせる衝撃があった。さすがに1分7秒前半の決着なら買いたくないが、札幌ならいくら速くても1分8秒程度。このくらいならこなせると思う。新女王に期待したい。


◎ビーナスライン
○チアフルスマイル
▲ダイワメンフィス
△コスモラブシック


シーイズトウショウは無難な軸馬のようにも思えるが、そう長い間好調期間が続くかどうかはちょっと怪しいので、消し。対抗は強い相手と戦ってきたチアフルスマイル。あとは「前走・新潟直線(道悪)」を意識してダイワメンフィスとコスモラブシック。