天皇賞・秋

本命はショウナンパンドラ。オールカマーでは無印だったけどまさかの強さに驚いた。何度見返してもやはり強い。前半60.8という流れから後半は12.6-11.9-11.7-11.4-11.7-11.8。ラスト1000から11秒台に突入する厳しいラップを刻みながら最後の1ハロンまで全く失速しておらず、走破時計は2.11.9を記録した。近年の秋開催で最も時計がかかった今年の中山でこの時計はなかなか驚異的ではないかと思う。前週キタサンブラックが勝ったセントライト記念が前半61.1から12.6-12.5-12.6-11.9-11.5-11.6で走破時計2.13.8なので、これと比べてもまるまる2秒速い。
もともと京都2000の超高速馬場でGIを勝ったように軽い馬場に適性があるタイプ。天皇賞も牝馬がかなり強いレースだし、本番でも3番人気くらいになるかと思ったけど少し離れた5番人気。おそらく枠のせいだろうけど、実際には天皇賞は7枠はかなり来ているし、府中の馬場も今は外差しも届いていて、土曜もほとんど外枠しか来なかった。1,2番人気も前に行く馬だし、厳しいペースになったときに外から浮上する最有力はこの馬ではなかろうか。


対抗はラブリーデイ。特に消す理由がない。あとは人気でもエイシンヒカリ。そこそこのペースで逃げて直線詰め寄られても振り切る末脚の持ち主。たとえGIの厳しいペースに巻き込まれたとしても、地力で劣る馬がこの馬を交わすのはなかなか難しいと思う。枠の利があるのはディサイファ、アンビシャス、サトノクラウンだけど、さすがに枠だけで人気しすぎでは。アンビシャスはもともと人気先行型だと思う。サトノクラウンが万全の調子だったら買ってたけど、さすがにトライアルを使えないような体調では無理だろう。
エイシンヒカリがいることで展開が向く穴馬はカレンミロティック。もともと能力はかなり高いけど決して逃げたらダメな馬で、直線早目に先頭に立ってしまい差される競馬が続いている。宝塚記念2着の時も最後までヴィルシーナが残っていた。直線の最後まで引っ張ってくれる強い逃げ馬がいる今回こそ、GI級の潜在能力をいかんなく発揮してくる。


◎ショウナンパンドラ
○ラブリーデイ
▲カレンミロティック
△エイシンヒカリ