オークス

鞍上の不安が無くなったところで、本命はデリキットピース。
前走は歴代の忘れな草賞勝ち馬の中でも別格とも思わせる強い勝ち方。僅か2戦のキャリアながらレースが上手く、前に行ける脚質とバテないスタミナは今の東京では大きな武器。無敗馬のわりには思ったほど人気しないようだけど、ブエナビスタ以外の馬には地力で上回るんじゃないかと見ている。今度は輸送もないし、ホワイトマズル産駒なので天候悪化もむしろ望むところだろう。
ただ、前走輸送込みでマイナス12キロだった馬体が、どうやら戻りきってないみたい。軽めに調教してるのに木曜発表の馬体重が前走比プラス5キロというのは寂し過ぎる。陣営のトーンも低いし、さらに追い打ちをかける8枠17番。この枠で先生が積極的に先行してくれるかどうか。最終的には天候と馬体重見てからだけど、もし全然増えていないようならまた考え直そう。


◎デリキットピース


例年の傾向から言えば、本来オークスは桜花賞組が強い。牡馬より成長の早い牝馬は桜花賞の時点で世代のトップレベルがほとんど出揃っているので、距離伸びてオークストライアルでようやく台頭した馬は所詮ほとんど格下。去年のオークスの三連単44万馬券も、終わってみれば桜花賞の1番人気馬と1,2着馬だった。
ただ、今年こそは桜花賞直行組は苦戦するんじゃないかと思う。今春の阪神開催後半はあまりにも外差しが有利な特殊馬場だった。大外に持ち出してしまえば33秒台の上がりは当たり前。内の馬はパタッと止まって鮮やかなゴボウ抜きが決まりまくった。しかし今の東京はその正反対に近くて、瞬発力タイプの馬が後方のまま続々と馬群に沈んでいる。全く異なる条件下で再び同じ顔ぶれが上位を占めるとは考えにくい。