富士S

サンデーサイレンス産駒は東京マイルのGI実績はかなり薄いが、道中ペースが落ち着くGⅢならばその瞬発力を存分に発揮することができる。さらに母父ノーザンテーストに絞るとアドマイヤマックス、エアメサイア、シャイニンルビー、ディヴァインライト、ジョウノビクトリアなど、東京マイル重賞での好走歴は枚挙に遑がない。
エアメサイアの全弟エアシェイディも東京マイルは間違いなく得意条件だと考えた。オープン中距離なら楽勝できる素質を持っていて、距離短縮してレベルの低いマイル路線に矛先を向けてきた。時計勝負も得意だし、重賞を勝つならここしかないと思っていた。道中後ろに溜めすぎて先行力を活かせなかったのが残念だが、そのへんは久々のマイル戦なので仕方がないか。
マイルに味を占めたのなら京都金杯とかマイルCSとか出てくるかもしれない。この血統は瞬発力は高いが詰めが甘くなるタイプが多く、東京から京都外回りに替わった途端に人気で飛ぶので、京都では絶対いらないと思う*1


悔しいのはキネティクス。「東京マイルこそベスト」と思って去年は一番人気にも関わらず本命を打って勝負したのに、ウインラディウスやタニノマティーニ程度に負けてしまい3着。それ以来狙いどころの定まらない馬になってしまっていた。とはいえ今年は単勝75倍で出てきたのだから無条件で本命視してもよかった。穴党として恥ずかしい。


この週の東京は外枠有利。カンファーベストは一応内枠の中では最先着を果たしたが、苦手の東京とはいえもう少し見せ場を作れるかと思っていた。この馬は休み明けと2走目は成績が良いが、叩き3走目になると( 0 0 1 6 )と極端に走らない。夏の勢いがなくなってしまったとなると悲しいが、それで人気を落とすならやはりマイルCSはこの馬から入ろうと考えている。

*1:デュランダルだけが瞬発力と持続力を兼ね備えた異才だった