アルゼンチン共和国杯

90年代は二桁人気がしょっちゅう来ていた荒れるハンデ重賞だけど、00年以降では1,2,3番人気以内が勝って固く収まることがほとんど。アドマイヤジュピタスクリーンヒーローが相次いでここからGIホースへと駆け上がったあたりから、GIを狙う晩成の大物が出てくる出世レースというイメージも強くなった。追い込みが届きやすい同コースの目黒記念と比べても、先行勢で決着しやすいという側面もある。

今年はテーオーロイヤルが人気。思ったほど一本被りにはならなかったけど、ちょっと逆らいにくい。58キロの天皇賞・春を難なくこなしたのでトップハンデ57.5キロも特に不安はない。前走オールカマーの敗戦も内有利の過剰なトラックバイアスと休み明けのせい。広い東京2500に替われば先行策から地力の違いで押し切れるのではなかろうか。頭固定。

 

3歳キラーアビリティは世代内でも人気過剰なタイプでここは消し。ヒートオンビートは着順を見返すと非常に堅実だけど、いつも勝負が終わったころでジリジリ近づいてくるだけであまり怖さが無い。長距離だとわりと前目のポジションが確保できる分だけ成績が安定するけど、今回はフルゲートの外枠だし、いっそ切ってみよう。

 

それよりは穴人気してしまってるけどラストドラフトの方が面白い。典型的な冬馬で、今年も休み明けの前走オクトーバーSを叩いて調子を上げてきた。それも58キロを背負って2着と申し分ない内容。2000だと距離不足で、もっと長い非根幹距離でこそ力を発揮する。実際2500では2年前のこのレースで0.2秒差の2着、今年春の目黒記念でも0.2秒差の5着に好走していて、コース相性はかなり高い。

あとは土曜競馬で前残りが顕著だったので、前の馬を押さえておこう。アフリカンゴールドも逃がすと怖いうえにこのコースで実績があるけど、それ以上に内の2頭が怖い。

最内キングオブドラゴンはここ2走逃げてないけど、逃げたときは安定していて重賞でも好走している。鞍上は目下売り出し中の坂井瑠星。自厩舎である矢作調教師とのコンビで単勝回収率は100を超えていて、逃げ・先行馬なら170%を超える。特に大穴の一発で稼いだ数字ではなく、どの人気でもコンスタントに成績が良い。意外と人気がないけど、追い切りも自己最高をマークしたようで侮れない。

あとはブレークアップ。これも逃げることで覚醒したタイプだけど、最近は番手の競馬でも勝てるようになった。ヴェラアズールと戦ってきた経歴からここでも通用するかも。

 

 

◎テーオーロイヤル

○ラストドラフト

▲キングオブドラゴン

△ブレークアップ

△アフリカンゴールド

 

 

頭固定三連単で。