京成杯AH

いいメンバーが揃って混戦模様。中山の芝も良好で、ある程度前に行ける馬によるスピード決着になるだろう。

一番気になるのは、逃げて上がり最速をマークしたニュージーランドTが印象深いバスラットレオン。ただ陣営が「今後に向けて控える競馬を」とか言ってるので魅力半減。スマイルカナとかコントラチェックももともと逃げてこその馬だったけど、最近はおそらく意図的に控える競馬を続けている。

 

やはり本命は人気でもグレナディアガーズ。NHKマイルCは2,3番手で追走しつつ外を回る大味な競馬になってしまって、差し込んでくるソングラインとシュネルマイスターの良い目標にされてしまった。ゴール前には力尽きていたけどそれでも3着に入ったのは直線前半で勢い良く抜け出した高いスピード能力があってのもの。中山ではこの能力で押し切れる。左回りでは顔を外に背ける素振りを見せていて、戦績も示すようにおそらく右回り向き。高速の中山マイル最内枠は絶好の条件。

 

後ろが届く展開ならカラテ、カレンシュトラウス、カテドラルあたりが有力だと思うけどなかなか絞れない。狙いを絞るならやはり前。逃げ馬が揃ったけどどれもあまり逃げたからないということで、牽制し合った結果ハナに行き切った馬が意外と残る可能性はあると思う。

マイスタイルが実力のわりに人気してなくて狙ってみようと思っていたんだけど、中山の高速決着を思うと不安になってきた。メンバー中持ち時計2位の1.31.7をダービー卿CTで記録しているんだけど、そのときは差す競馬。中山1600を逃げ切るなら、ステキシンスケクンやトロワゼトワルのようにスピードで一気に突き放して坂を駆け上るタイプの方がいいと思うんだけど、この馬は逃げ馬のわりには溜めて末脚で勝負するタイプ。中山だと善戦はしても最後は捕まってしまいそう。

大穴でベステンダンクはどうだろう。ここ2走逃げてるし、枠的にももしかしたらこの馬が逃げるかも。最低人気のこの馬が大逃げしたらさすがに誰も追いかけないだろう。かつて米子Sを1.31.9の時計で5馬身差で逃げ切ったこともあるし、去年のマイラーズCでも高速馬場でインディチャンプの2着に好走したことがある。もう9歳だけど、前走は59キロのトップハンデを背負って逃げて、4角で早々と捕まりながらもしぶとい差し返しを見せて僅差4着に健闘した。成績が安定しないように見せて実は好調期には連続して好走するタイプでもある。

 

◎グレナディアガーズ

○ベステンダンク

▲マイスタイル