大阪杯

結構衝撃的なオッズ。netkeibaの想定でアルアイン1番人気になっててまさかと思ったけど、実際蓋を開けたら単勝以外の全種類でアルアインがずっと1番人気ですよ。

俺の感覚だと、有馬記念2番人気で前哨戦もきっちり勝ってきたスワーヴリチャードが単勝3倍くらい、ジャパンCキタサンブラックを倒して有馬も外枠から3着に好走したシュヴァルグランが4倍くらい、サトノダイヤモンドも前走そこそこ走ったので4-5倍くらいで、あとはアルアインが7-8倍、連勝中のトリオンフとダンビュライトが10倍くらいで続くのかなと思っていた。

皐月賞で穴を開けたあとダービーでは掲示板に載るのがやっとで、セントライト記念では瞬発力勝負で完敗、菊花賞も特に見せ場はなく、前走ではモズカッチャンにも劣る3番人気で結局クリンチャーに負けたような馬が、このメンバーで1番人気に押されるかね。重い印打とうかと思ってたけど、ちょっと手を出しにくくなってしまった。

アルアインが来るかどうかはともかく、知った馬ばかりの大一番で人気の偏りをこんな読み間違えているようではそりゃ馬券勝てないよなと凹んでしまう。

 

 

とりあえずスワーヴリチャード、シュヴァルグランハーツクライ産駒2頭はまとめて消してみる。2頭とも内回り2000ではスピードで劣る不安がある。今の阪神は土曜の古馬500万下で1.59.5が出た高速仕様。大阪杯なら1分58秒台前半、あるいはペース次第で57秒台だろうか。この時計でメンバーも揃ってフルゲートになって小回りだと、ステイヤータイプの馬がジッと末脚を溜めて馬群の外に出して追い出すようでは間に合わない。スワーヴリチャードは外枠と右回りの不安もあるし、シュヴァルグランは次走天皇賞前の一叩きということで本気度も低いだろう。

サトノダイヤモンドも基本的にはもっと距離が伸びてこそ総合力の高さが出せるタイプだと思う。加えて同世代はみんな早熟で、この馬も良い頃の勢いがない。前走も反応が鈍くて、勝負が終わった後でようやく突っ込んできただけ。内枠をうまく活かして3着とかはあるかもしれないけど、鮮やかに復活するところまでは想像つかない。

 

それよりはやっぱり超高速馬場の2000GIを勝った実績のあるアルアインのほうが買い時という気はする。スパッとはキレないけど先行して最後まで良く伸びる馬で高速馬場向き。ただ皐月賞では馬群をうまく割れたけど、人気を背負って外を回して伸びてくるほどの脚があるかどうかが微妙なところ。人気ほどの信頼はしにくいけど消しにくい。

ミッキースワローは前走ロングスパートレースになって、最後脚色が他と同じになってしまった。中距離では最強クラスじゃないかと思っていたので、そんなに楽なペースで逃げたわけでもないマイネルミラノを交わすのがやっとというのは案外の結果だった。ペースが上がると伸びないとか末脚発揮に注文が付くようなら、あくまでハマった時限定の差し馬ということでGIの主役になれるかは怪しい。でも前走が冬場で仕上がり途上だったとしたら今回は好枠から伸びるかもしれないので、判断が難しい。

ペルシアンナイトは皐月賞はイン付きがハマった感じ。マイルGIを勝ったとはいえエアスピネルを強襲してギリギリ勝つくらいの能力なら、中距離GIでは厳しいのでは。

 

 

本命はトリオンフ。去勢で減った馬体が回復した昨年秋あたりから急成長。3連勝の勝ちっぷりは強烈で、まだまだ底が見えていない。先行してロングスパートで押し切る正攻法の競馬がしっかり身についているので、相手が強くなってもむしろ有利に戦えそう。田辺も人気馬に乗る機会が少ない割にはGIで十分戦えている騎手だと思うし、馬体が大きいので斤量も苦にしないのでは。須貝厩舎と言えばかつて突然素質を開花させたジャスタウェイを世界一まで導いて、去年もアドマイヤリードを一気にGIまで駆けあがらせたように、晩成の上がり馬の活躍が目立つ。この馬も一気にトップになってもおかしくない器だと思うけど、意外と人気しなかったな。単勝だけちょっと売れてるけど、連勝系馬券では実質単勝20倍近いような扱いになっている。

対抗はサトノノブレス。前走は得意の中京2000で見事復活。そもそもこの馬は1800では( 2 1 0 1 )、2000では( 3 3 3 3 )と中距離ではほとんど崩れていなくて、着外は2歳時と、秋の天皇賞の2回、あと絶不調だった昨年春の金鯱賞だけ。好位につけてゴールまでジリジリ伸び続ける小回り2000向きの能力を持っていて、この阪神2000でも鳴尾記念ステファノスを倒したレコードホルダーでもある。前走は超スローの逃げに持ち込んで2着。ぴったりマークしてきたスワーヴリチャードに交わされたとはいえ苦手な瞬発力勝負で最後まで食らいついて、後続を引き離しながら2着に好走したのはかなり調子が良い証拠だろう。右の小回り2000のフルゲートでもう一度スワーヴリチャードと戦えば、今度は結構高い確率で先着できそうな気がする。

あとスマートレイアー阪神は( 6 1 0 2 )とかなり得意にしていて、着外2戦は4歳冬からの不調期のもの。あとこの馬は牡馬相手のレースでもかなり安定して強くて、香港GIでの5着2回を含めて( 5 2 0 3 )とほとんど崩れていない。古くはイクノディクタスとかワコーチカコとか、最近ならルージュバックデニムアンドルビーとか、中距離牝馬の中には牡牝混合戦でこそ実力を出しきるタイプが少なからずいて、スマートレイアーもその一頭だと思う。かつて好調時のディサイファ大阪城Sで全く相手にせず、東京新聞杯では逃げて圧勝、京都記念サトノクラウンマカヒキの間に割って入り、鳴尾記念では開幕週の前残り馬場で外から伸びて2着、そして京都大賞典では次走大活躍するシュヴァルグランとトーセンバジルを倒して見事1着。前走の香港Cでもネオリアリズムステファノスから差のない5着に好走している。持ち時計も十分だし、内枠をうまく活かしてポジションをとれれば馬券圏内はあるかもしれない。あとこの馬は武豊以外が乗った時のほうが堅実に走っていて、四位への乗り替わりもプラスに取りたい。

 

ウインブライトは福島記念中山金杯も1000メートルを残して11.3-11.4あたりのラップを刻むかなりのロングスパートレースになっていて、そこを先行策から早めに勝負に打って出て結果を出しているあたりはかなり評価できると思う。4角を回ってすぐの伸びが早くて、いかにも小回り向き。ただ冬馬っぽいのと、1分58秒を切るような時計勝負になると不安が大きい。枠もちょっと外すぎた上に、さらにすぐ外にヤマカツライデンがいて被されてしまうので、好位につけるのが少し難しくなってしまった。悩んだけど消すか。

ダンビュライトは皐月賞では外を回しながら3着に来ていて時計勝負にも対応したし、GI本番の厳しい展開でこその馬という気がする。ただ乗り替わりの浜中俊が最近パッとしない。斜行の制裁を繰り返しているし、大一番で人気薄で穴を開けるタイプの騎手でもないので、外枠から思い切った乗り方はできないかも。人気もなくて気になるところだけど消してみるか。

このあたりよりは時計勝負に対応できそうな内の馬を押さえよう。

 

 

◎トリオンフ

サトノノブレス

スマートレイアー

△ミッキースワロー

アルアイン

 

 

頭まで期待できるという意味ではトリオンフなんだけど、ここが狙い時と感じる穴馬はサトノノブレススマートレイアーのほう。それで軸馬を間違えるケースが最近多いのでどう買おうか。