安田記念

本命はマルカフェニックス。思ったより人気してるのが残念だけど、なかなか面白いんじゃないかと思ったり。
阪神カップを快勝した時はかなり重い芝寄りの適性の持ち主かと思っていたけど、去年のスワンSでは内の馬が高速決着で粘る中で外から見事な差し込み。前走京王杯SCでのゴール前の伸び脚にもかなり目を見張るものがあった。ベストパフォーマンスを出した時の実力はこのメンバーでも見劣りしない。
課題はやはりあと1ハロンの延長。これが他のマイル戦なら黙って消すんだけど、「東京マイルのGI」という特殊な条件なら何とかなるかもしれないと考えている。


ダンスインザダーク産駒は総じて東京マイルの成績が非常に悪い。下級条件ならともかく、準オープン以上では( 1 4 2 41 )という散々な成績になる。
しかしその数少ない好走歴が、安田記念でのツルマルボーイ1着、ジョリーダンス3着など大一番で起こっているところが興味深い。東京マイル戦は準オープンからG3まではスローの瞬発力勝負ばかりだけど、GI本番では一転して厳しいペースの耐久力勝負になって、求められる適性がガラッと変わる。この「東京マイルGI」という特殊なカテゴリーではダンス産駒の適性は馬鹿に出来ないんじゃないかと思う。


阪神カップの歴代好走馬を見渡しても、東京マイル巧者が多いことに気づく。

  • スズカフェニックス(東京新聞杯1着、安田記念5着×2回)
  • ジョリーダンス(安田記念3着、ヴィクトリアM5着×2回)
  • ブルーメンブラット(ヴィクトリアM3着)
  • ファリダット(安田記念3着、NHKマイルC5着)
  • キンシャサノキセキ(キャピタルS1着、NHKマイルC3着)

他にも東京マイル重賞常連のリザーブカードなんかもいるけど、やはり「東京マイルのGI本番」で好走した馬が多いのが特徴だと思う。阪神1400は、ペースが緩まないまま差し脚勝負になりやすいという点で、東京マイルGIと求められる適性が似ているのかもしれない。となると一昨年ファリダットを完封したマルカフェニックスにもチャンスが出てくる。


あとは、今年の超高速東京芝コースに対してすでに前走で高い適性を見せている実績が心強い。今の芝コースは、過去の高速馬場と比較しても、後続との差がつきやすいというか、適性の有無が相当大きく利いているように思える。青葉賞もプリンシパルSもNHKマイルCも上位と下位でここまで差が開くものなのかというくらい大きな着差がついたし、昨日の湘南Sもまさか1,2着馬と3着以下が5馬身も離れるとは思わなかった。出走各馬に対してこの馬場への適性を判断するのは簡単ではないけど、前走ですでに結果を出しているマルカフェニックスなら、文字通り一日の長がある。


今年の出走馬が例年よりかなりレベルが低いこと、そして全体的に間隔の空いた馬が多いのもこの馬にとってはチャンス。京王杯SCを順調に叩いたこの馬のローテの利は少なくないと思う。


◎マルカフェニックス
○スーパーホーネット
▲トライアンフマーチ
△ファリダット
△ビューティーフラッシュ