毎日王冠

ベタだけどトーラスジェミニに期待してみたい。

今年の安田記念で13番人気単勝153倍の低評価を覆して5着に健闘したのには驚いた。それまでの成績からてっきり小回り1600-1800で逃げてこその馬だと思っていた。東京1600のGIで2番手追走してスローの瞬発力勝負という、適性とは真逆のような条件。十分脚を溜めた差し馬が上位を占める中で、2番手から上がり34.2を繰り出し、ラスト100では一旦先頭に立つ見せ場を作って勝ち馬とは0.4秒差に粘った。トーラスジェミニに完封されてしまったダノンプレミアムがショックで引退してしまうほど(?)の激走だった。

続く七夕賞も勝ったけどかなりの辛勝。やはり小回りで上がりのかかる競馬よりも、スローの東京の上がり勝負の方が適性が高いと見るべきだろう。よく考えれば父キングズベストの代表産駒はあのエイシンフラッシュ。極限的な上がり勝負になった日本ダービー天皇賞・秋を制して、有馬記念でもオルフェーヴルに肉薄した、瞬発力勝負の申し子のような馬だった。母父マンハッタンカフェも現役時はまさに超瞬発力型ステイヤーだったわけで、血統的には東京の高速馬場の上がり勝負に適性があっても何もおかしくない。

安田記念で先着を許したダノンキングリー、シュネルマイスターとは、当時より今回の斤量面でそれぞれ2キロ、4キロ分のアドバンテージがある。さらに東京マイルよりも東京1800の方が先行逃げ切りが起こりやすい。2000だと大敗することも多いので恐らく距離が長すぎて、1800の方が向いているはず。気分よくハナに立っても後ろから来られると脆い面を見せてしまうところがあって、それよりも前に目標がいたほうが最後まで走れる気がする。安田記念同様にダイワキャグニーを先に行かせる展開が理想的かもしれない。

 

相手はダノンキングリーだろうか。もともと強い馬なのにGI本番でなかなか力を出し切れないのは斤量に泣くタイプの馬だからだと思っていたので、まさか58キロの安田記念で鮮やかに復活するとは思ってなかった。その後の陣営の話を見ていると、走るたびにダメージが相当残りやすいようだし、休み明けで体調が整っているときが一番力が出せるのだろうと解釈している。

 

◎トーラスジェミニ

○ダノンキングリー

 

追記。小頭数と左回り得意な▲ヴァンドギャルドも入れて三連単で。