マイルCS

これも難しい。カンパニーの扱いがよく分からん。
中距離の実績は断トツだけど、マイル戦績( 3 1 0 7 )というのは正直心細い。強いと思わせたのは新潟外回りの関屋記念ぐらいで、あと勝ったのは新馬戦と、ニシノマナムスメにハナ差まで詰め寄られたマイラーズCだけ。今年のマイラーズCでも辛うじて2着に入ったけど、他は馬券圏内にすら絡んでいない。
先行策で重賞も勝ってるとはいえ、テンの3ハロン36〜37秒という超スローペースの時だけ。この馬にはテンの速い競馬が合わない。スタートしてからゆったり直線まで脚を溜める方が良くて、新潟外回りがベスト、東京のスロー中距離も強い、阪神外回りのスローも可、という感じ。これが東京や京都のマイルGIとなると極端なスローにはならない。それなりのポジションがとれないと末脚一本では厳しい。
以前と比べてそれほど強くなったかどうかも疑わしい。特に天皇賞は、上がり32.9、レコードタイの高速決着、そして4着以下とは5馬身の差がついたわけだけど、よく考えたらこの3つが同時に起こるのはかなり異常な事態。マイルの適応力を探る上ではほとんど参考外のレースだと思う。
去年のこのレースや今年の安田記念でも、ファイングレインやファリダットのような格下に先着を許している。そして今回はGIで初めての一番人気。さらにマイルCS鬼門の内枠を引いた。取りこぼす可能性の方が高いかもしれない。


本命はストロングガルーダ。
2歳時にくるみ賞をレコード勝ち。ラジオNIKKEI賞ではサニーサンデー、イコピコといった後の重賞ウィナーを楽々と退けている。休み明け2戦と不良馬場の1戦を除けば、4戦4勝で底を見せていない。
前走の富士Sでも直線の追い比べで一旦はザレマ以下を置き去りにする瞬発力を見せた。その後止まってしまったのは恐らく休み明けのせい。もともとは瞬発力よりも息の長い末脚が持ち味のはずで、東京よりも京都の方が向きそう。ひと叩きした今回は変わり身があっていい。富士S組はこのレースで不振だけど、過去に富士SからマイルCSで連対したトウカイポイントとダイタクリーヴァの2頭も休み明けの富士Sを叩いてから本番を制していて、ローテーションはこの馬とよく似ている。
マイルCSは全GIの中で珍しく関東馬が優位なGIでもある。そして鞍上はマイルで強い福永に変更。福永のマイルGI8勝の中で唯一の穴だったエイシンチャンプの時も乗り替わりでの勝利だった。
前走の時点ではザレマと互角の人気だったのに、休み明けの敗戦だけでザレマどころかライブコンサートよりも評価を落とすのは謎。古馬が低調なら、チャンスはきっと3歳馬に巡ってくる。これだけ人気薄なら面白い。


◎ストロングガルーダ
○カンパニー
▲ザレマ
△ヒカルオオゾラ


ザレマはこの2戦の内容が素晴らしい。牡馬相手のマイルの速いペースはかなり合うみたい。体調も良さそう。
あとはヒカルオオゾラまで。京都マイル、GIの速いペース、鞍上が外人に乗り替わり、そして人気が落ちた。久々にこの馬の能力全開のシーンが見れるかも。