マイルCS

もしカンファーベストが関屋記念・京成杯AHのころと同等のパフォーマンスを発揮できれば十分に勝ち負けになると思う。問題はこの馬自身が休み明け1,2戦目を終えると成績が沈んでいくタイプだということ。前走を見ても、苦手の東京とはいえ勢いが衰えたような印象は確かに受けた。
だがそれでも初志貫徹でこの馬から。富士S当時の東京競馬場は完全に外枠有利の馬場状態。内枠で最先着がこの馬だった。今回は3戦連続の3枠6番だが、もともと内枠ほど成績のいい馬で、今度こそ枠順が味方になりそう。エンジンのかかりは若干遅いが、直線の終わりまで長い脚が使えて、時計の速い決着にも対応できる。京都マイルは初めてだが間違いなく合う。単勝37倍の14番人気なら負けても後悔しない。




ハットトリックは好調期と不調期がハッキリ分かれるタイプ。去年は天皇賞で素晴らしい追い込みを見せていて、マイルCS劇走の予兆はあった。だが今年のこの馬からは一度もそんな迫力を感じていない。去年でようやくハナ差勝ちなら今年は厳しい戦いになるだろう。
マルカシェンクは丸一年馬券に絡んでいないにも関わらず人気しすぎ。初の古馬挑戦となった毎日王冠で休み明け+10㌔で4着。素質があるのはわかるが、「毎日王冠から大きな上積みがあれば、辛うじて何とか」というのが現状での正直な力関係。菊花賞ボロ負けから一気に距離短縮してマイルGIが獲れるほど古馬は甘くない。
キンシャサノキセキは前走が圧巻で時計勝負にはメチャクチャ強い。だが京都も開催が進んで極端に速い上がりは出にくくなった。それに1400であれだけ豪快な脚を見せられると1600は少し長いかもと疑ってしまう。




結局カンファーベスト以外で探せば、対抗はダイワメジャーになる。自分でレースを作れる馬なので、よほど連戦の疲れが出てない限りキッチリ好走する可能性が高い。アンカツも京都1600外回りは大得意。


◎カンファーベスト
○ダイワメジャー
▲ニューベリー


雨が降って多少ペースが落ちるなら、デアリングハート、ダンスインザムード、ニューベリーあたりの先行馬にチャンスが出てくるかも。特に大穴狙いならスローの前残り狙いでニューベリー。時計が遅くなればなるほど台頭の可能性が上がる。