ターコイズS

多くの3歳馬が登録してきたけど、今年の3歳牝馬のレベルはあまり高くないという想定から入って、軒並み消してみよう。圧倒的な強さで無敗の三冠を達成したデアリングタクトも、ジャパンCではカレンブーケドールとハナ差だった。

世代指折りの実力馬がスマイルカナだけど、それでも古馬と対峙するとトロワゼトワルやプールヴィルに負けてボンセルヴィーソより少し強いくらいの実力。420キロ台の小柄な馬で、最近は古馬相手に50-53キロだったのが今回54キロと少しずつ斤量が増えていることも気になる。冬場で時計のかかるこのターコイズSは大柄でパワーのある馬がよく穴を開けるレースでもある。人気を背負って目標にされると誰かに差されてしまいそう。

スマイルカナを地力で上回ると思われるのがランブリングアレー。先行抜け出しの危なげない競馬で条件戦を連勝して、小倉記念では1番人気に推されたほど。その時は人気を裏切ったけど、先行馬総崩れの大荒れの展開で4角先頭の勝ちに行く競馬から見せ場を作っての6着なので負けて強し。休み明けで20キロ馬体を増やした前走ではポッケリーニやヴァンケドミンゴらG3級牡馬を完封している。問題は今回慣れない1600メートルで外枠ということ。例年逃げ・先行馬が強くて、位置取りが悪くなるようだと厳しいかもしれない。ただスタートセンスは良い馬だし、内で包まれるよりはかえって外枠の方が良さそう。

他に人気を落としたところだと春に重賞連勝したフェアリーポルカクイーンSは僅差だし、前走の府中牝馬Sは道悪で大荒れの結果だったけど、負けたラヴズオンリーユーやシゲルピンクダイヤが次走あっさり復活した。この馬自身、大敗の後次走あっさり復活するタイプなので評価を落とす必要はない。冬場の力のいる馬場も得意。この馬も不安点といえば距離短縮。

 

◎ランブリングアレー

○フェアリーポルカ

▲スマイルカナ

アンドラステ

モルフェオルフェ

 

面白いと思っているのはモルフェオルフェ。今年オープン入りしてからは直線で見事に逆噴射して2秒から3秒近く大敗してしまっているけど、中距離には向かないと思う。以前はスプリント戦で使われていたこともあるけど、中山マイルは( 3 0 1 1 )。去年準オープンを勝ったレースを見返すと、いかにも中山マイル向きの瞬発力を持っている。最終的には単勝100倍を超えそうで、鞍上がやる気を出しそうなオッズ。