エリザベス女王杯

クロコスミアがオースミハルカにダブって見えて仕方がない。2歳時から控える競馬で頭角を表していたけど一線級では通用せず。3歳夏に先行策を手にして台頭するもののしばらく不調期間に突入。そして4歳夏の北海道でようやく本格化して、勢いそのままに府中牝馬Sを制して、エリザベス女王杯でも大健闘の2着。しかしその後また不調が続いて、もうピークは過ぎたかと思わせつつ、5歳のエリザベス女王杯でまた穴を開ける。

去年このエリザベス女王杯であわやの2着に粘ったクロコスミアは、今年は京都記念惨敗から始まって4連敗。今年は去年以上に人気がなさそうだ。でも京都記念レイデオロもディアドラもミッキーロケットも力尽きてクリンチャーが勝ってしまうようなタフすぎる馬場だったし、終始折り合いを欠いたレースだったので度外視したい。ほぼ同じ位置を走ったミッキーロケットとクビ差なら悪くない。札幌記念もレース上がり37.6の前潰れの外差し競馬。内で先行したわりには最後までバテることなくよく健闘していたと思う。

そして前走、府中牝馬S。今年秋の東京競馬場は異常なほど上がりが速い競馬が続いていて、キレ味で劣る馬ではなかなか勝ち負けに加われない。当然クロコスミアに向く馬場でもなく、さらにカワキタエンカを先に行かせてかかり気味だったことを思えば、上位とそれほど差のない5着は十分健闘していると言っていいのではなかろうか。特に直線早々とジュールポレールに交わされる厳しい展開だったのにゴール前では伸び負けていなかった点を評価したい。キレないこの馬なりに最後までしっかり伸びていて、息の長い末脚は健在。京都なら適度に時計もかかっているし、距離も延長して気分よく先行できれば去年の再現があってもいい。対戦相手を見渡しても、牡牝混合重賞で大活躍していたスマートレイアーですら6番人気に甘んじた去年と比べて、今年は手薄なメンバーと言っていいと思う。

 

とはいえ2年連続で健闘したオースミハルカも、勢いがあって強い馬に最後は交わされて負けてしまった。シングウィズジョイも去年のクロコスミアも、勢いのある騎手に負かされた。今年その勝ち馬のイメージがダブるのはノームコアとルメール紫苑Sで一瞬で抜け出した脚は衝撃的な強さだった。 

 

 

◎クロコスミア

○ノームコア

 

 

去年に続いて馬連一点で。