エプソムC

順位付けが難しいメンバーだけど、超スローで先行馬が33秒台前半で上がる極端な競馬になったメイSの1-4着馬がまとめて人気を集めているのは不思議。現4歳世代が大したことないという評価も固まりつつあるし、上がり馬で戦績に傷の少ない4歳世代は重賞になると疑ってかかったほうが良いのではないか。


今の東京の馬場は内を避けて通る馬が多いけど、単純な外差しというわけでもなく、先行馬も良く残る。メイSの頃のような極端な速い上がりは出ないそこそこタフな馬場で、最後まで伸び続ける馬は限られる。横一杯に広がって息の長い脚を問われる新潟外回り戦に強い馬がいいかもしれない。


本命はマイネルミラノ。
一回叩いた前走が買い時だったなーと反省しきりだけど、57.5キロを背負ってハイペースを道中から先手を奪ってそのまま押し切る強い競馬だった。テンが速くない代わりにロングスパートから長い脚を使って直線勝負ができるタイプの逃げ馬で、先手さえスムーズに取れれば2000よりも1800の方が安定して走る。ここは他に先行しそうな馬もマイネルハニーくらいしかいないし、スローの末脚勝負が好きな馬も多いので楽に逃がしてもらえるかも。去年のルージュバックほど切れる馬もいないだろうし、そのまま押し切れないか。


対抗はフルーキー。
こちらも新潟で強いタイプ。昨年後半からは明らかに勢いが落ちたけど、前走新潟大賞典も4着。外から伸びたのはこの馬とメートルダールだけで、57.5キロを背負って55キロメートルダールと互角に走れるのだから、4歳の上がり馬にもそう簡単には負けないだろう。意外なほど内枠が強いレースでもあるし、内で溜めて直線勝負に持ち込めるなら今年も好走できるのでは。


アストラエンブレムとデンコウアンジュも有力だけど、大穴ならレッドレイヴン。
オープン特別で強い勝ち方をした後重賞で負けるというパターンを繰り返す馬で約一年ぶりのレースだけど、( 3 2 0 3 )の成績が示すように休み明けでこそ走る。青葉賞やオールカマーでは大敗しているけど全く本調子じゃなかったようだし距離も長かった。もう一つの着外はドゥラメンテ以下好メンバーがそろった去年の中山記念僅差5着で、ラストインパクトやロゴタイプに先着している。
1800は( 5 3 1 3 )と立派な成績で、連対を外したのは上記の中山記念のほか、使い詰め7,8戦目だった巴賞と福島TVOPの0.1秒差負けと、小倉まで輸送した道悪の小倉大賞典なので度外視することもできる。東京1800は若いころだけど( 1 2 0 0 )と大得意。普段ローカルで活躍しているので府中の馬場が合うかという気もするけど、もともも2歳時に東京1800のレコード決着で2着してクラシック戦線で期待された馬で、福島での速い時計決着の時も圧勝しているので問題ないだろう。新潟でも好走歴がある。今回休み明けの東京1800という得意条件が揃ってハンデも56キロなら、一年ぶりとはいえ狙ってみたい。



◎マイネルミラノ
○フルーキー
▲レッドレイヴン
△デンコウアンジュ
△アストラエンブレム
△マイネルハニー



前走負けすぎだけどマイネルハニーまで押さえるか。