京成杯AH

強い3歳世代の上位の1頭とはいえ、ロードクエストはちょっと人気先行の印象。ホープフルS、スプリングS、皐月賞と中山3戦で全部人気を裏切ってるし、加速するまでに時間がかかりすぎるタイプ。近年の中山は以前よりは差しが届きやすくなってるとはいえ、本質的に急坂と短直線のコース形態に向いてないのでは。あの中山限定最強ホースの代表産駒がこんな馬なのも面白いところだけど。
ダノンプラチナも中山が向きそうなタイプには見えないし、58キロも休み明けも不安。去年の富士Sは54キロだった。それ以外はというとダノンリバティが2番人気に押されるようなメンバー構成。これなら全体的にほとんど差はない。中山のオープンを戦える馬なら十分通用する。


本命はダイワリベラル。中山( 4 2 3 2 )で全て4着以内という生粋の中山巧者で、特に内枠を引いたときは堅実。キレる末脚はないけど立ち回りが上手で、好位から一瞬だけいい脚を使える。ロードクエストとは正反対。ダービー卿CTでは外枠から6,7番手につけて厳しい展開だったけど、強豪マイラー相手に4着に善戦して地力の高いところを見せた。内を引いていたらもっと際どい勝負も可能だったはず。前走は大幅馬体減だし全く力を発揮していないので度外視できる。休み明けも過去4戦3連対で苦にしない。
鞍上の北村宏も有名な内枠巧者で、全騎乗を通じて3枠より外では勝率8.5%、回収率は68%なのに1枠と2枠では勝率9.5-10%、回収率は105-110%を維持している。数少ないGI連対もほとんどが内枠、それもダンスインザムード、スクリーンヒーロー、キタサンブラックのように内の利を最大限活かしてのものが多い。内の好位で何もせずにじっとしてチャンスを待てばここは自然と結果が出ると思う。
最も得意とするコースでこの相手関係、さらにこの枠なら重賞初制覇に向けてこれ以上ない条件。少々穴人気してるけどこの手の人気には逆らわない。


相手筆頭はペイシャフェリス。最近はスプリント戦線を主戦場にしていて惨敗続きだったけど、前走久々の1400で楽に先行して快勝。それもゴール前ではさらに突き放そうとする余裕綽々の勝利だった。前半飛ばしすぎるとこの馬の持ち味が出ないことは明らかで、もともと( 3 2 1 6 )という成績を残しているマイルへの距離延長は大歓迎。道悪や桜花賞での惨敗以外は安定して走っているし、中山ならオープンで牡馬相手でも通用している。このメンバーなら楽にハナに立てそうだし、人気の中心が追い込み馬なので可愛がってもらえるかも。内枠なら本命にしても良かった。土曜も芝5戦のうち逃げ馬が4回馬券に絡んでいて、エアレーション云々を気にするほど簡単に差しが届く馬場には見えない。少なくとも1日目から追い込みが決まりまくっていた去年と全然違う馬場。見せ場は作れると思う。


大穴ならシベリアンスパーブ。去年秋の中山マイル準オープンを圧勝、その後のチャレンジC3着、京都記念4着という走りはここでも上位の実績。その後いいところなしの3連敗ですっかりまた評価を下げたけど、休養を挟んだここで一変してもおかしくない。休み明けは走らないほうだけど追い切りの時計はいつになく良かったようだし、好枠を引いてこのオッズなら面白い。


◎ダイワリベラル
○ペイシャフェリス
▲シベリアンスパーブ
△ピークトラム
△ロードクエスト
△トウショウドラフタ


サマーマイルシリーズ組は何かどれもパッとしないけど、前走負けて人気を落としたピークトラムが枠と脚質的にも有力か。中山マイルにも実績がある。ダノンリバティが若干怖いけど、松若は中山コースはほとんど経験がないので外枠から捌くのは結構厳しいのでは。
あとは3歳でも人気がないほうのトウショウドラフタ。右回り自体が初めてなので中山は何とも言えないところだけど、前走中京記念は馬場の悪いところを通った分もあるのでたった一回の敗戦では見限れない。オッズはロードクエストと全然違うけどそれほど力差はないと思う。ただスタートが酷いし積極的には買いにくい。


軸にしたい馬が多くて買い方が難しいな。◎○▲のうち2頭軸の三連複と、◎頭固定三連単にするか。