秋華賞

秋華賞は今年も高速馬場。時計勝負と内差しには当然注意したいところ。ただ今年のメンバーはとにかく持ち時計がパッとしない。主要レースで時計が速かったのは前半スローからロングスパート勝負になったオークスと、淀みないラップで流れたローズSの2つくらい。
この2つで好走したミッキークイーンは当然人気でかつ大外。ゲートに不安もあるし、この2走は他力本願で展開に恵まれた面もあった。京都2000で勝つには自分から動く必要があるだろうし、高速決着の京都2000で大外からぶち抜くほど力が抜けているかどうか。


いかにも穴臭いホワイトエレガンスに期待してみたい。札幌1800の1000万特別で3角から一気に仕掛けて早め先頭から押し切って快勝。勝ちタイム1.46.4は過去2位タイの好時計だった。
紫苑Sでも勝負どころで一気に仕掛けて4角先頭の積極的な競馬。最後はクインズミラーグロに差されたけど、開幕週から外差しが多く決まった馬場状態も影響したと思うし、春の活躍馬アースライズあたりを全く相手にしなかった内容は評価できる。京都内回りの時計勝負の一戦なら流れ次第で勝ち負けにならないだろうか。


ほかはローズS上位組が普通に有力だと思うので、穴馬が台頭するには枠の利が欲しいところ。内枠から穴を探すなら、骨折明けのココロノアイや追い込み一手のディープジュエリーよりは、やはり紫苑S組のクインズミラーグロが気になる。実は1400,1600,2000の3距離でメンバー中持ち時計ナンバーワン。まあどれも大した時計ではないけど、他馬よりは適性が半歩リードといったところ。
この馬が他と違うところは、メンバー中唯一夏の新潟で出世してきた馬だということだ。秋華賞では関東トライアルの紫苑S組は( 1 0 2 55 )と惨憺たる成績だけど、このうち2つは、紫苑Sが新潟で行われた02年と14年のシアリアスバイオとショウナンパンドラによるもの。過去の秋華賞出走馬で3歳夏に新潟を走った馬は多くないけど、その中にはレインダンス、キョウワジャンヌ、ニシノナースコールのように秋華賞で穴を開けたり、ブリッジクライム、リボントリコロール、リヴァーレのように大穴で掲示板に載った馬もいる。高速の京都内回りは新潟とリンクしてもおかしくない。


◎ホワイトエレガンス
○レッツゴードンキ
▲クインズミラーグロ
△トーセンビクトリー
△ミッキークイーン
△タッチングスピーチ