富士S

古馬オープンの東京マイルというと、末脚自慢の人気馬たちで堅く治まる場合もあれば、とんでもない大穴も頻発する難解なコース。問題は1番人気の馬が信頼できるかどうかで、00年以降に遡ると、1番人気が単勝2.5倍以下では( 11 3 0 9 )で勝率48%だけど、単勝2.6倍以上のときは( 6 5 6 29 )で勝率は13%まで下がる。さらに前走との間隔が10週以上空いた1番人気馬の成績は( 2 0 0 14 )で、ジャスタウェイとロードカナロア以外は壊滅している。
重賞未勝利ながらGI級の評価を受けているサトノアラジンも休み明けで少し危ない気がする。なかなか強い馬だと思うけど、ここ4走は全て逃げ馬が残る楽なペースの中で豪快に伸びてきたもの。もう少し厳しいペースで流れた時にあっさり突き抜けるかどうかは分からない。
府中の馬場は開幕週はかなり内有利だったけど、先週は逆に外差しが決まりまくった。今週はどうか分からないけど、午前中の3レースを見る限りではまた内の方が伸びているように見える。あと時計はそれほど速くなさそう。サトノアラジンも外に出すだろうし、人気のフルーキーやロゴタイプ、グランシルクあたりも外枠なので、このへんをまとめて嫌って内から穴馬を探してみたい。


クラリティスカイはてっきり2番人気くらいかと思ったけどまさかの連勝6番人気。57キロは厳しいけど、良馬場なら世代トップレベルの1頭だし、NHKマイルCで圧倒した馬たちが古馬重賞で活躍していることを思うと当然有力。
あとはヤングマンパワー。切れる脚は使えないけどジリジリとしっかり伸びるなかなかの末脚の持ち主。前走の京成杯AHは終始大外を回らされてのハナ差3着とかなり惜しい内容だった。最近は出遅れ癖も解消して前半からそこそこのポジションが取れるようになったし、今回内枠から好位を確保できたら侮れないと思う。
大穴なら最内ブレイズアトレイルあたりか。前走はキレる脚も持たないのにスローで位置取りが悪すぎたし、当時の阪神は外が全く伸びない馬場だったことを思えば直線それなりに伸びている。春に京王杯SCと安田記念で好走したように、そこそこのポジションからいい脚が使える馬なので見限れない。


◎ヤングマンパワー
○クラリティスカイ
▲ブレイズアトレイル
△ヤマカツエース
△シャイニープリンス
△カレンブラックヒル