京都金杯

去年◎マイネルスケルツィ、一昨年○ビッグプラネットだったのに獲り損ねた悲しいレース。今年も、もし出走が叶えばステキシンスケクンを本命にする。「持続力ある逃げ馬」→「時計のかかる芝向きの差し馬」というパターンが三年も続くかわからんけど、万が一これがまた来たときに今年も外したらちょっと熱いから。
もともとそれほどスピードのないステキシンスケクンにとって前走は距離が短すぎた。スタートも良くなかったので惨敗してもおかしくなかったが、それでも好位で折り合って直線抜け出してくる味のある競馬を見せたのは好印象。2走前のキャピタルSでは全体時計も上がりも速い競馬になったことでキンシャサノキセキに4馬身突き放されてしまったが、冬の京都で時計がかかればあの差を逆転するのは難しくない。
でも10頭くらい回避しないと出れないから、ちょっと無理かな。



アドマイヤオーラ、サクラメガワンダー、キンシャサノキセキ、ディアデラノビアは全部消したい。
オーラはシンザン記念勝ち馬だけど、あの時はラスト1ハロン11.2という超極端な上がりの競馬だった。金杯は例年そんな極限の瞬発力は要求されず、むしろ多少時計のかかる芝で息の長い末脚を発揮できる馬のほうがいい。この馬は前走の鳴尾記念でも直線入り口では一瞬のキレでアドマイヤフジ以下を置き去りにしたのに最後は追いつかれてしまった。あまり長く脚を使えるタイプではなく、二走ボケの方が心配だ。
同じくメガワンダーもいい脚を一瞬しか使えないので、外回りは本質的に合わない。一昨年の鳴尾記念は異常なスローペースをペリエがよく乗っただけ。カシオペアSもかなり弱いメンバーだったのに最後は詰め寄られた。去年の3着より上の成績は望みにくい。
キンシャサノキセキは1分32秒台の決着になればここでも勝てる力はあるが、金杯はおそらく1分33秒後半の争い。となると気性面の不安の方が大きい。
体の小さいディアデラノビアは斤量を苦にするタイプ。前走57キロで勝ったのはちょっと驚いたけど、続いて牡馬相手に実質トップハンデとなる56.5キロを背負わされるのはしんどいだろう。武もこの馬に騎乗するときは大事に乗りすぎる感がある。



このレースは例年マイルCS組が強い。惨敗していたとしてでも、他の路線から来た馬より経験値で差がつく。ということでエイシンドーバーとジョリーダンスは外せない。
エイシンドーバーは、2度レコード勝ち経験があるのにこう言うのも失礼だが、高速決着は得意じゃない。京王杯SCを勝ったときもシンボリエスケープが2着に来たように単純な時計勝負の馬場じゃなかったし、冬場の重い芝でこそ本領を発揮する。マイルCSもこの馬にとっては時計が速すぎたはずで0.7秒差7着なら十分健闘と言える。前走阪神Cも4着と遅れを取ったが、マイペースで逃げたローレルゲレイロと、大外から追い込みに徹した上位3頭に展開が向いていたレースなので悲観する内容ではなかった。58キロは正直しんどいかもしれんが、例年通りゴール間際で際どく追い込んで来そう。
ジョリーダンスは京都で実績がないが、東京であれだけ走るのだから平坦が苦手なはずはない。単に休み明けがダメなだけ。叩き良化型で一旦好調期間に入れば牝馬のわりによく持続する。去年春の実績からここでも通用するはず。


あとはエイシンデピュティか。1600なら単騎逃げにはならないと思うが、先行抜け出しでも問題ない。フレンチデピュティは直線の長いコースに強い。


◎ステキシンスケクン
○ジョリーダンス
▲エイシンデピュティ
△エイシンドーバー