これほど外国馬が人気を集めるGIは久しぶりのような気がする。
1番人気はテイクオーバーターゲット。前走が道悪の59㌔で3着なら上積みは大きいはず。ただ人気の外国馬を信用するのは怖い。何か他にいないのか。
今期絶不調のサイレントウィットネス、持ち時計が悪くイギリスでしか走ったことのないレザークも人気しているが、それよりは人気薄のベンバウンに魅力を感じる。フランス→イギリス→アイルランドと短期間に連戦して全て好走しており、少々の遠征は苦にしない様子。1000㍍で56秒、57秒台も頻繁に出していて面白い存在だと思う。
中山1200なら今の日本スプリント界で一番強いのは多分ネイティヴハート。しかしセントウルSで権利を取れなかったのが痛い。シンボリグランも回避してしまった。
今回のメンバーで中山でまともな実績がある馬と言えばメイショウボーラーとステキシンスケクンくらいしかいない。だがボーラーに2歳時の活躍を期待するのは難しい。ステキシンスケクンの前走はいい内容だったと思うが、重賞2勝とも前半を楽に逃げさせてもらったアドバンテージが大きかった。海外馬が作る1200の流れに対応できるかとなると別問題ではある。
サマースプリント王者シーイズトウショウは前走テイクオーバーターゲットに圧勝しているにも関わらず、それほど売れてない。前走が究極の仕上げだったこと、そしてこの馬は中山では走らないことはすでに日本中の競馬ファンが知っている。そもそもこの馬に限らず、サクラバクシンオー産駒自体が芝1200㍍戦において中山と阪神での成績が極端に悪い。突然この大一番で急坂を克服するのを期待するのは酷か。
シンボリエスケープも同じ父を持っていて、中山が合うとは言えない。前走では見事ネイティヴハートを破っていはいるが、向こうが休み明けの+12㌔、さらに斤量差が2㌔あってようやく同タイムだったことを思うと、この馬も少し足りない。
ハイペースの差し脚に期待して、チアフルスマイル、タマモホットプレイ、ビーナスラインあたりに期待したい。今の中山はそれほど時計も速くなく、ペース次第で突っ込んでこれるかもしれない。雨でタフなレースになったセントウルSを使っていないという点は強みかもしれない。
◎チアフルスマイル
○タマモホットプレイ
▲ビーナスライン
△ベンバウン
当たる気のしない予想だなｗ
