阪神牝馬S

土曜の阪神牝馬Sでは、年末の鬱憤を晴らすかのようにラインクラフトがぶっちぎりで圧勝していた。エアメサイアとの差は3馬身。3着以降はさらにそこから3馬身半。たった1400のレースでここまで差が開くのは珍しい。


ただこのレースの結果と着差をモノサシ代わりに使うのは危険かもしれない。
先週日曜と同じように、今週土曜の阪神競馬場はとにかく風がひどかった。向こう上面では追い風で加速され、直線では猛烈な向かい風でラスト1ハロンが異常に時計がかかった。馬場よりも風による影響が強く、またレース発走時刻による風速の違いもあって、3歳500万の馬が古馬1000万より優秀なラップで勝つなど、とにかく時計がアテにならない競馬が続いていた。
風がそれなりにおさまった日曜では5Rでウインレジェンドが1.21.9、桜花賞でキストゥヘヴンが1.34.6というタイムを出しているように、馬場自体はそれほど悪くなかったようだ。阪神牝馬の1.21.2も、ラインクラフトが強かったと言うより他が走らなかっただけの可能性もある。
別路線組にも強い牝馬はいる。ヴィクトリアマイルでラインクラフトが一本かぶりになるようだと、足元をすくわれるかもしれん。