目黒記念

本命はメイショウカドマツ。
東京では条件戦を2つ快勝し、ダイヤモンドS3着、目黒記念4着、アルゼンチン共和国杯2着。いずれも強い相手に厳しい展開をものともせず健闘している現役を代表するサウスポー選手。一昨年のアルゼンチン共和国杯以来、次はいつ出てくるのかと心待ちにしていたけど、そこから1年半の休養入り。8歳で復帰した今年のメトロポリタンSは2.2秒離された10着に終わった。
ただ内容的にはそれほど悪くなかったと思う。好スタートからハナに立って全く落ちないペースで引っ張り、ラスト300までは十分見せ場を作った。最後の300メートルで捕まってからも鞍上は全く追うこともせずにゴールまで流しただけ。復帰戦ということで最初から無理するつもりはなかったのだろう。
藤岡健一厩舎は長期休養明けの成績はかなり悪い一方、エイシンスパルタン、タマモサポート、ワンカラットなど半年以上の休養明けで惨敗した後に次走であっさり復活する例は多い。メイショウカドマツ自身かつて丸2年休養した復帰戦を1.8秒差で惨敗した後、次走ではあっさり復活してヴォルシェーブ相手に4馬身差で圧勝している。つまり明らかに前走は叩き台。調教でもそれなりに動いているようだし、陣営の狙いは間違いなくこの目黒記念だ。東京2500を押し切るのは簡単ではないけど、2年前にもあわやのレースをしているし、今回のメンバーなら力を出し切れば押し切れるかも。


◎メイショウカドマツ
○レコンダイト
▲ヒットザターゲット
△ムスカテール
△ヴォルシェーブ
△モンドインテロ


相手は過去2年2,4着のレコンダイトと、過去3年4,1,3着のヒットザターゲット。
特にレコンダイトは去年秋まで普通に重賞戦線で好走していたのにここに来て人気急落しすぎ。前走メトロポリタンSは離れた5着とはいえ直線半ばまでは見せ場十分。
ヒットザターゲットも金鯱賞上がり最速で0.5秒差ならまあこんなもん。得意コースなら侮れない。


後は超大穴でムスカテール。
東京中距離戦でならしたこの馬ももう9歳。2年ぶりの勝利を上げて驚かせたメトロポリタンSから2年が経過してしまった。ただ昨年夏に復帰して以降、新潟記念0.3秒差7着、金鯱賞0.4秒差7着、新潟大賞典0.6秒差7着と、時計の速いレースでは意外と大きく負けていない。東京2500レコードホルダーであり、他にもいくつか速い持ち時計があって、高速馬場でこそもう一伸び出来るタイプ。ここで復活するシーンはないか。