京都金杯で内が強いことは有名だけど、中山金杯も負けず劣らず内枠有利が顕著なレースだ。特に09年以降に限ると連対馬14頭中、1枠と2枠だけで8頭を占めている。今年は混戦模様の上に差し馬ばかりなので、展開は前半スローからロングスパート、直線は横一線に広がっての追い比べが想定される。内の好位をうまく確保した馬にチャンスがありそう。
本命はヤマカツエース。3.5キロのハンデがあったとはいえミトラを完封した福島記念は立派。函館記念と札幌記念も好走しているし、ここまで崩れたのは左回りと短距離戦だけ。中山は重賞勝ちもあるし、中山2000は一番合う舞台かも。
穴ならステラウインドだろうか。なかなか成績の安定しない馬だけどスムーズに運べた時は重賞級の脚を使う。最近は後ろからの競馬が続いていて成績が下降気味だけど、スタートは相変わらず悪くない。鞍上は4勝を上げた好相性の蛯名だし、内枠をうまく活かせるようなら一変するかも。
あるいは、前走控える競馬で進展のあったスピリッツミノルがハナに立つのを嫌うようなら、この馬が押し出される展開もあるかもしれない。逃げたときは2戦2勝でいずれも4-5馬身の差をつけて圧勝している馬なので、ハナに立ってこそ本領発揮という気もする。
◎ヤマカツエース
○ステラウインド
▲ネオリアリズム
△マイネルフロスト
△フルーキー
フルーキーはヒモまで。堅実な成績が示すようにここでは地力上位だけど、追い出してからの瞬発力は鈍いほうでキレ負けすることが多い。安心して買えるのは阪神外回りコースだけ。ポートアイランドSもチャレンジCも快勝だったけど、本格化したというよりは内を突いてうまく伸びただけで、他のコースでは依然として怪しい。中山競馬場はこれが初参戦だけど、加速しきる前にレースが終わってしまう可能性は高いと思う。
中山2000で( 5 0 2 2 )のライズトゥフェイムは内枠なら厚い印を打っても良かったけど、8枠は00年まで遡っても2着が一度あるだけという厳しい条件なのでここは消してみるか。
それよりはネオリアリズム。前走はムーアの好騎乗が大きかったと思うけど、キレ味を引き出せればここでも通用しそう。中山実績は乏しいけど、未勝利戦はほぼ勝ちきったレースで最後止まって僅差2着。人気を裏切った1000万条件もかかりどおしでレースにならなかった。ネオユニヴァース産駒だし本来は中山でこそという気がする。
ブライトエンブレムとベルーフの扱いは難しいけど、現状は少し過剰人気気味のような。明け4歳クラシック組の実力についてはもう少し様子を見たい。それよりは地味だけどマイネルフロストの方が地力が高そう。
