中日新聞杯

改修以降の中京競馬場は、時計がかかって直線も長くなって急坂が待ち構えるタフなコースになった結果、走る馬たちのレベルに応じて脚質の傾向の違いが一層著しくなった。下級条件では逃げ・先行馬がそのまま他を振り切って残ることができるけど、1000万条件を越えたあたりから一気に差し馬が台頭してくる。中距離にもなると逃げ馬はほとんど残らない。去年のこのレースも、メインレースまでは開幕週で内の先行馬ばかりが勝っていたのに、メインでは結局外の差し馬が届いた。今年は去年以上に内有利のようだけど、そう簡単に前の馬では決まらないのではないか。


時計がかかる馬場とはいえ、よく来る血統はキングカメハメハ、ディープインパクト、そして短距離ならサクラバクシンオーとフジキセキ、短距離ならハーツクライとダンスインザダークあたり。実はこれは新潟で走る血統とよく逃ている*1。時計がかかるとはいえ、中山や他のローカルで活躍するステイゴールド、シンボリクリスエス、ジャングルポケット、ネオユニヴァース、ダイワメジャー、マンハッタンカフェあたりが中京では全然目立っていないのは面白い。
1000万条件以上の中京2000メートル以上に絞れば、過去36レース中、キングカメハメハが(6 5 1 14)、ディープインパクトが(5 5 5 21)。連対馬のほぼ3分の1をこの2頭で占めていることになる。この2頭がここまで独占するのは阪神外回りとこのコースくらいではなかろうか。


ということでディープインパクトとキングカメハメハを中心視。本命はディサイファ。最内枠で経済コースを通れそうだし、馬体が絞れたのもいい。中山よりも東京で好成績を出していて実績も上位。しぶとく伸びるレースぶりはいかにも中京に向きそう。
パッションダンスも金杯を見る限り全盛期の能力を失っていない。2年前のこのレースで4着、新潟実績も十分なことを思えば侮れない。
他の血統ではユールシンギングまで拾っておこう。新潟大賞典を含めて重賞2勝の実績は上位だし、去年の僅差4着はこの馬。内枠でデムーロで馬体も絞れたなら突っ込んできてもおかしくない。


◎ディサイファ
○パッションダンス
▲デウスウルト
△ユールシンギング
△ヒットザターゲット
△ダノンジェラート

*1:調べなおすとそうでもなかった