キャピタルS

本命はタイキパーシヴァル。
長い直線でも止まらない息の長い逃げ脚が大きな武器。しかし逃げに拘るわりにはハイペース耐性の全く無い馬で、スローで逃げて直線での末脚勝負に持ち込むのが唯一の好走パターン。芝1600では前半4ハロンが47秒台だと( 4 2 1 0 )で全て馬券圏内だけど、46秒台以下では( 0 0 1 4 )で連対すら一度も無い。ちなみに芝1400では前半4ハロンが46秒台だと( 0 2 0 1 )で全て掲示板、45秒台では( 0 0 0 2 )で二桁着順に大敗している。
オープン入り後は18, 18, 17着と3戦全て最下位になっていて一見クラスの壁にぶち当たったかのようだけど、ペースが上がっただけで見せ場なく負けてしまうのは条件馬の頃から変わっていない。マイラーズCの惨敗はシルポートやオースミスパーク相手に無理やりハナを奪ってのものだし、京王杯SCではトウケイヘイローとパドトロワ、前走ポートアイランドSもコパノリチャードとルナに絡まれての大敗だった。その後トウケイヘイロー、パドトロワ、コパノリチャードらが一変して大活躍したことを見ても、これらの敗戦によってタイキパーシヴァルの評価を下げる必要は無い。

準オープンクラスで鎬を削ったサンレイレーザー、ダノンプログラマー、ミトラ、セイウンジャガーズ、カイシュウコロンボなどはその後オープンでもそれなりに結果を出しているので、この馬自身の能力もオープン特別なら通用していい。今回は楽に先手を取れるメンバー構成で久しぶりにマイペースの逃げが叶う。人気サイドはサトノギャラント、スイートサルサ、インパルスヒーロー、レッドアリオンなど追い込み馬ばかりで、逃げるこの馬は完全ノーマーク。人気を集めるサトノギャラントは前走9頭立ての少頭数でレインスティックにあっさり交わされてピュアブリーゼを捕らえるのがやっとだったので、相手強化でフルゲートで外を回して勝ちきれるほど信頼性はなさそう。他の追い込み馬はハイペース志向の馬が多い。この条件で単勝60倍なら大きく勝負してみたい。


◎タイキパーシヴァル
○ブリッツェン
▲コスモネモシン
△シャイニープリンス
△スイートサルサ


相手は手広く押さえておきたいけど、タイキがもし粘るなら相手も前の馬優先。堅実に走ってるわりにはすぐに人気を落とすブリッツェンもスローなら長い直線向きの脚を使う。前走は最内枠が災いして内に閉じ込められて位置取りを下げたけどレッドアリオンやインパルスヒーローと互角に走っている。このメンバーで先行すれば圏内。