北九州記念

これは難しい。ハンデ戦でかなりの馬にチャンスがありそうだし、何より今の小倉の馬場状態がかなり難解。馬場の真ん中まで荒れていて、少々外に持ち出すくらいならローラーかけた内を突いた方がマシ。でもこの調子だと明日の午後はどうなってるかわからない。


とりあえず本命はウイントリガー。
2歳時にまだ短距離を走っていたころはキャプテントゥーレやタケミカヅチと差のない競馬をしていた素質馬。オープン入りが早すぎたせいもあってなかなか結果が出なかったけど、それでも去年の小倉日経OPで3着に入るなど健闘していた。
今夏の降級後に短距離路線に転向して、休み明けの前走、道悪の1000万条件戦を快勝。前半4ハロン44.8の前潰れの流れを楽に5番手で追走して、直線早目に抜け出して後続を振り切る強い内容だった。直後のアイビスサマーダッシュが過去最低の56.2の決着になったほどの渋った馬場状態を思えば、勝ち時計1.21.2はかなり優秀だと思う。
ウイントリガー自身の前走1000メートル通過は恐らく56.8くらい。アイビスサマーダッシュでも7着に相当する時計を内回りのカーブを回りながら計時していて、なお残りの400メートルを先頭に立って押し切る余裕を見せている。その圧巻の前走から今回は斤量が4キロ減った。一方、今回一番人気のカノヤザクラは前走新潟直線の大外ラチ沿いを走って56.2、そして今回は斤量1キロ増。単純比較は難しいけど、この数字だけ見ればウイントリガーが軽く差し切ってもおかしくないように見える。
山内厩舎3頭出しで一番の人気薄だけど、熊沢でも松山でもなく和田を配置してきたことから、恐らく厩舎の勝負はこの馬。和田自身も今年はすでに50勝を超えて関西リーディング6位につける好調ぶり。大波乱を演出してくれるかも。



◎ウイントリガー
○レディルージュ
▲サンダルフォン
△メイショウトッパー
△クールシャローン



人気サイドならレディルージュ、サンダルフォンが気になるけど、穴なら最内のメイショウトッパーも面白い。
一昨年の北九州短距離Sでは稍重馬場の中を1.07.7の超好タイムで3馬身半突き抜けて圧勝。続く北九州記念ではアストンマーチャンとの2強対決のようなオッズに支持されたほど評価の高い馬だった。その後は長く低迷していたけど、今春復帰してからの3戦は地味ながら僅差で好走を続けている。ハンデ戦で斤量が2キロ軽くなる今回はチャンス。道悪は苦にしないのでコースロスのない最内を突いて伸びてくるかも。内枠の方が得意な馬だし、鞍上は小倉重賞最強の穴男・角田晃一。状態さえまともなら好勝負になりそう。